●ホールド系テンションラバー
●¥4,900+税
●厚さ:特厚・厚
スティガと言えば、重厚でクラシックなラケットのイメージが強い。その一方で、ラバーは軽快なスカイブルーのスポンジ色で攻める。同じメーカーのラケットとラバーとは思えない正反対のイメージだが、どちらも強く印象に残ることは共通している。
『クリッパーウッド』や『エバンホルツ』、『インフィニティVPS V』など、ヒットラケットを多く抱えているスティガだが、ラバーと言えば『エアロック』1 択だろう。ボールをつかむことに特化した「ホールド系裏ソフト」として、15年春に登場し、初~中級者を中心に人気を博している。その勢いに続けと言わんばかりに最新作『エアロック アストロ』を発表した。
『エアロック』の特徴と言えば、空気のカプセルを含むスポンジによる食い込みと弾みの良さ、そして軽さだ。打球時にボールがスッと食い込み、弧線弾道を描きながらコートにおさまってくれる。では『アストロ』はどう変わったのだろう。聞くと、スポンジは同じでトップシートが変更されていると言う。
「『エアロック』のトップシートは天然ゴムを95%使用し、軟らかく食いつきの良さを重視しました。ボールをしっかりホールドし、プラスチックボールにおいても滑らずに回転をかけることができます。
そして新作の『アストロ』のトップシートは合成ゴムを多く含み、硬くて球離れを良くしました。硬いシートでボールを強く引っかけることで、より飛距離を出していけます。攻撃力がアップした『エアロック』です」(スティガジャパン・営業の佐藤健太さん)。
見た目はほとんど変わらないが、触ってみるとトップシートがピンと張っているのがわかる。マイナーチェンジのラバーだが、果たして性能がどこまで変わるのだろう。
ミディアム硬度の『M』(2月発売)とソフト硬度の『S』があり、今回は『S』を試してみた。様々な打法で試してみると、やりにくい技術がなく、非常にバランスの取れたラバーになっている。
硬く改良されたトップシートは、いわゆるカチカチした硬さではなく、コシが強い部類。食い込んでからの反発力がブーストされて、回転量と飛距離がアップしているように感じる。トップシートを改良することで、ここまでラバーが変わるのかと思うほど、パワーアップしていた。
安定感に威力が加わった『エアロック アストロ』は、スティガ史上最高のラバーと言って良いだろう。名前の由来は「壮大な宇宙を駆け巡る飛行士」。台の下からふわりと浮き上がりコートに収まる弾道は、宇宙を自由に飛び回っているかのようだ。『アストロ』を使えば、上下・前後・左右のあらゆる空間を巧みに使うオールラウンダーになれるかもしれない。
トップシートが改良され、劇的にパワーアップした
担当:王国編集部
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