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ヴェガ イントロ[XIOM]

●高弾性裏ソフト
●MAX・2.0・1.8mm

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伝統を打ち破る新たなウエポン
『ヴェガ イントロ』が
エントリーラバーの常識を変える

 最初に使ったラバーは特別だ。技術力が上がって様々なラバーに移り変わっても、最初の一枚は鮮明に覚えている。卓球選手1年生がわくわくしながらボールを打ち、大事に扱ったあの一枚は、卓球人生のスタートを一緒に切ったパートナーなのだ。
 そんな特別な存在になりたいと、大ヒットシリーズ『ヴェガ』から新たなラバーが登場した。その名も『ヴェガ イントロ』。「イントロ」とは導入という意味で、初~中級者向けのスピン系テンションラバー『ヴェガ ヨーロッパ』や『ヴェガ アジア』につながっていく前段階という位置づけの高弾性裏ソフトになっている。
 実は初心者のほとんどが2枚目のラバーも最初に使ったラバーと同じメーカーから選ぶというのだ。高い性能を追いかけるのも良いが、同時にエントリーラバーにも力を入れているメーカーには親しみを感じる。さて、『イントロ』の本気度はいかほどか?
 「プラスチックボールに変わってから入門用ラバーも変わる必要があると思います。『ヴェガ イントロ』は、今まで日本で伝統的に使用されてきたラバーの性能を大きく超えながらも、同程度の価格まで抑えました」と自信満々のコメントはエクシオンの金俊洙さん。『マークV』(ヤサカ)や『スレイバー』(バタフライ)と同価格に合わせてきたことから、完全に狙い撃ちにきている。
 入門用ラバーは性能自体はそれほど高くない。使いやすさを重視して、技術の習得に適した性能になっている。そのような先入観を持っていたので、あまり期待をせずに試打をすると確かに今までの入門用ラバーとは一線を画す性能に驚いた。相手の上回転ボールに対してまっすぐミートするとやや弧線を描いて飛んでいき、ネットミスの心配はほとんどない。ドライブを打つとさらに弧線を描き、気持ち良く台に収まってくれる。そして本当に非テンションなのかと疑うくらい弾みが良く、グリップ力も高い。卓球における回転の重要さを認識でき、入門~初級まで使えるだろう。
 性能、価格は文句なし。ただそれだけでは入門用ラバーとしてヒットはできない。日本では長く受け継がれる慣例を壊すことを嫌う傾向にあり、選ばれるかどうかは指導者次第というところが大きい。その壁をぶち破り、新たな定番になれるだろうか。『ヴェガ』ブランドをさらに強固にするために、『イントロ』の挑戦が始まる。

カーボスポンジではないが、気泡系のスポンジを採用している

担当:王国編集部