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スピンピップス レッド[TSP]

●テンション系表ソフトラバー
●厚さ:特厚・厚・中

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“情熱のレッド”で打ち勝て!
三度生まれ変わった
回転系表ソフトの雄

 「絶対に2タイプを出したかった」と、ヤマト卓球開発部・仲村錦治郎氏は力説する。1月下旬に同時リリースされる『スピンピップス』のテンション版、『レッド』と『ブルー』の話だ。
 TSPが誇るスピード系の『スペクトル』、回転系の『スピンピップス』。表ソフトの二大ベストセラー・シリーズに、待望のテンション版がリリースされるという情報が飛び込んできたのは昨年初頭のことだった。どちらも2タイプ発売とのことで、TSPの力の入れようが伝わり、表ソフトユーザーは発売日を心待ちにしたことだろう。
 しかしテンションのかけ具合や、スポンジとシートの接着の問題で開発は予想以上に難航。リリースが遅れ、『スペクトル』は6月、そして『スピンピップス』は年をまたいで1月発売となったのだ。
 さて、気になるのは『レッド』と『ブルー』の違いだ。自らも現役時代に『スピンピップス』を使用していた元五輪代表の仲村氏は言う。「表ソフトは選手によって求めるものが分かれる。自分が打ちやすいタイプが『レッド』、扱いづらいが変化が出るものが『ブルー』なのです」。『レッド』のスポンジ硬度は約40度、『ブルー』は約43度で、『レッド』のほうがテンションが強め。ちなみに『スペクトル』と『スピンピップス』では、同じ『レッド』でも(あるいは『ブルー』でも)微妙にテンションを調整しているという。シートとの相性を考慮し、表ソフトらしさを生かすように開発された。
 こうして仕上がった『スピンピップス レッド』は、持ち味のスピン性能は健在で、気持ち良く弾んでくれるラバー。ツッツキがよく切れるので、台上で先手を取って連続攻撃につなぐプレーに最適だ。
 『スピンピップス』は、表ソフトの粒形状のルール変更により、過去に2回もリニューアルを余儀なくされた経緯がある。『スピンピップス レッド』は3度目のリニューアルとなるが、今回はテンション搭載というポジティブな理由での誕生だ。「近年は、変化や守備力を求めて表ソフトを使う人が主流。でもプラボールになり変化が減った今だからこそ、“打ちまくって勝つ表ソフト”の選手が出てきてもおもしろいと思います」(仲村氏)。開発者の情熱を象徴するかのようなレッドスポンジを武器に、怒涛の連続スマッシュを放つプレーヤーが出現することを期待したい。

従来のトップシートにテンションをかけ、新開発のテンションスポンジを組み合わせた

担当:王国編集部