●攻撃用シェークラケット
●¥9,000+税
●木材5枚+UDカーボン2枚
●グリップ:FLのみ
●ブレード:157×150㎜
●板厚:6.0㎜
●平均重量:約87g
各社からインナー・ラケットが発売されている中で、18年3月に登場したヤサカ『リーンフォース』シリーズがユーザーの中で定着した感がある。
インナーとは内側の意。合板ブレードの内側、つまり表面材から3番目に特殊素材(木材以外の繊維素材)を配置したモデルが、「インナー」タイプだ。特殊素材を2枚目に配置した「アウター」タイプより、素材の弾みや硬さが緩和され、木材ラケットに近い使用感が得られることが人気となっている。
各社がインナー・ラケットを発売しているが、それをシリーズとして銘打っているのは、バタフライ『インナーフォース』、VICTAS『ファイヤーフォール』、そしてヤサカ『リーンフォース』のみだ。やはり明確にインナーとわかる点が、セールスに繋がっているのだろう。
『リーンフォース』はラインナップも明確だ。4アイテムに絞り、似た木材合板構成をベースに特殊素材を変える設計のため、各モデルの違いがわかりやすい。またキーカラーだけ変えた共通デザインにしているため、シリーズモノとしてのインパクトもある。
この「PICK UP」ページでも、これまで3アイテムを紹介してきたが、今回最後に紹介する『HC』は、最も個性的な1本だ。特殊素材はUDカーボン。一般的には炭素繊維は縦横に編み合わせたものが使用されるが、UDは繊維が縦方向のみ。これにより弾みと軽量を両立したのである。実際に打つと球の飛び出しが良く、弾道は直線的。ドライブ連打ではなく、スピード系ドライブで相手を押したら、次のボールは上から叩くスタイルに向くだろう。プラボールになって見直されている、スマッシュを決定打とするプレーヤーには最適だ。軽量に仕上がっているので、パワーのない選手でもスマッシュ連打で得点が狙えるだろう。
バランスに優れた他の『リーンフォース』シリーズと比べて異端とも言える使用感を持つ『HC』。ドライブ全盛時代に個性派速攻プレーを目指す選手に、手にとってほしい1本だ。
UDカーボンを内側に配置しつつも、カーボンらしい球離れの良さを感じられる
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