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ビュートリー[ニッタク]

●回転系表ソフトラバー
●厚さ:MAX・ 特厚・厚・中

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プラスチックボール対応で
正統派表にスピンをプラス

 10月10日、ニッタクがプラスチックボールと同日発売したのが、裏ソフト『アルへルグ』、そして今回紹介する表ソフト『ビュートリー』。プラボール対応ラバーということで、この時期、表ソフトユーザーにとって最注目の一枚ではないだろうか。
 この『ビュートリー』の設計コンセプトは極めてシンプルだ。プラボールでは回転量が落ちると言われているので、よりラバーの回転力を向上させようというものだ。「現代卓球では台上で先手を取れるかが重要です。そこで表ソフトでもチキータなどで回転をかけて先手を取れることを主眼に設計した」とは日本卓球(株)開発担当の松井氏。
 この回転力を実現しているのは、第一に粒形状設計だ。ルールの範囲内で、粒は最大の直径、最も低い高さ、最も狭い間隔と、回転力重視設計になっている。また第二に、シートのゴム質にしなやかさを持たせる工夫をした。これらの設計には、硬式用6種、ラージ用9種もの表ソフトをリリースしているニッタクのノウハウが活きている。
 実際に打つと、台上や対ツッツキのドライブなどでしっかりと回転をかけられる。表面で薄く擦るよりも、ある程度厚めにミートしてかけるドライブに向きそうだ。スマッシュのスピードは、テンション系には及ばないものの、まずまず。ブロックもしっかり止まり、あらゆる技術をそつなくこなせる。
 前述の粒形状設計だけ聞くと、極端な回転系寄りの性能を想像するが、実際は粒が台型+円柱型であり、縦目の配列なので、スピード系に回転要素をプラスしたような使用感。攻守織り交ぜる正統派の前陣速攻型選手が、プラボールで回転力に若干不安を感じたのなら、まさしく最適なラバーだろう。
 『ビュートリー』の名の由来は、ビューティフル+ビクトリー。スピン性能がプラスされた正統派の一枚で、美しく勝利を目指してみようではないか。

●台型+円柱型の粒形状。全体が台型の場合より回転力は落ちるが、ナックルを出しやすく、表ソフトらしさが生まれる形状だ

担当:王国編集部