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リーンフォース SI[ヤサカ]

●攻撃用シェークラケット
●¥9,000+税
●木材5枚+フリースカーボン2枚
●板厚:5.6㎜
●ブレードサイズ:157×150㎜
●平均重量:85g

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表向きは木材の顔も、
パワーを内に秘める超インナー

 発売から半年が経った、ヤサカ『リーンフォース』シリーズ。特殊素材を内側(合板の表面から3枚目)に配置した「インナー」タイプのシェークラケットだ。ヤサカラケットと言えば、かつての『ガシアン』シリーズ(廃番)や、『馬林』シリーズなど、トップ選手モデルの印象が強いが、この『リーンフォース』は新規の独自モデルながら、スマッシュヒットを飛ばしている。
 人気の理由は、性能のバランスが優れ、軽量で扱いやすく、価格も比較的リーズナブルという点だろう。これは同シリーズの4本のアイテムに共通している特長だ。
 今回紹介する『SI』は、シリーズ中で最も球持ちが良く、弾みが控えめなぶん、コントロール性能が高いタイプだ。この特徴は、ラケットサイドを見れば簡単に想像がつく。カーボンとして比較的軟らかめのフリースカーボンが配置されているのは、かなり内側なのだ。これは同社の『デュラングル スーパーインナー』(廃番)を引き継ぐ合板設計。『SI』=Super Innerなのである。
 実際に打つと、打球感はかなり木材ラケットに近く、ボールを持つ感覚に優れる。一般的な特殊素材ラケットのようなスピード感がないのは致し方ないが、高性能裏ソフトを合わせれば、その回転力をしっかりと引き出し、十分に攻撃的なプレーが可能だ。「木材と特殊素材の中間のような」という表現は、まさにこのラケットにピッタリだ。
 『リーンフォース』シリーズ中では、アラミドカーボン使用の王道モデル『AC』や、より軽量設計の『LT』にユーザーの注目が集まっているようだ。しかし『SI』もその名のとおり、内に秘めたポテンシャルは高く、ヤサカ契約選手にも人気だ。木材ユーザー、特殊素材ユーザーの両方が試しておいて損はない1本である。

中芯の厚さはおよそ1.5㎜で、ラケットの中でもかなり薄い部類

担当:卓球王国編集部