●AC裏ソフトラバー
●¥4,000+税
●厚さ:特厚・厚・中
ニッタクが注目の裏ソフトの新作を2018年10月21日にリリース。そう聞くと、『ファスターク』の新バージョンか、あるいは高性能スピン系テンションの新シリーズ登場か……などと思うかもしれないが、まるで別物だ。
その新作こそ、同社ラケット『剛力』のラバー版とも言える『剛力快速』。四字熟語のような異例の商品名から受けるインパクトは大きいが、その名に違わぬ超個性派ラバーだ。
このラバーの監修は、ラケットの『剛力』シリーズと同じ作馬六郎氏。北京五輪代表の福岡春菜ら、数多くの日本代表選手を育てた指導者である。作馬卓球と言えば、バック面の変化ラバーでチャンスを生み、フォアのスマッシュで得点する異質速攻。現代の主流である両ハンドドライブ型と真逆を行く独自のスタイルで、数々のタイトルを獲得してきた。
『剛力快速』は、作馬卓球の肝の半分、スマッシュを担うラバーだ。裏ソフトながら表ソフトのように球離れが早い点が最大の特徴で、硬めのトップシートとスポンジの組み合わせで、ボールの飛び出しが良く、スマッシュの打ちやすさが武器となっている。一方で、シート表面は微粘着を帯びており、ラバーの硬さも相まってサービスやツッツキなどでは回転をかけやい特徴もある。
現在主流のスピン系テンションラバーと比べると、やはりドライブでのボールのひっかかりは格段に落ちる。グリップ力重視のラバーに慣れたドライブ主戦型が使うと、「ボールが落ちて使いにくい」と感じるかもしれない。逆に、裏ソフトのわりに相手の回転の影響が少ないため、うたい文句どおりに角度打ちや快速スマッシュが打ちやすい。ゆるいトップスピン、あるいはナックル性などのスマッシュを使い分け、得点が狙えるだろう。
完全なる反主流。万人受けするラバーではないが、強烈な個性があり、使いこなせれば強力な武器になる。ドライブ全盛時代だからこそ、勝利に近づける異端の一枚、それが『剛力快速』なのだ。
粒は太めで、強いミートに応える硬めのシート設計になっている
担当:卓球王国編集部
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