●スピン系テンション裏ソフトラバー
●厚さ:MAX・ 2.0・1.8㎜
●スポンジ硬度:平均45°
昨秋登場した第3の『V>01』こと『V>01 Stiff』が、徐々に売上げを伸ばしているという。『スティッフ』がシリーズ中でどんな位置づけなのか。発売の経緯から追っていこう。
12年秋、VICTAS初の攻撃用裏ソフト『V>01』が登場。分類はスピン系テンションだが、あえてスピード重視の設計にし、47.5度のハードスポンジを組み合わせた。その結果、直線的な弾道で一発で抜き去るドライブがウリという、個性が際立った一枚に仕上がった。間もなく40度のソフトスポンジ版である『V>01Limber』もリリースされた。
そして第3弾の『スティッフ』。「Limber=軟らかい」に対しての「Stiff=硬い」であり、高硬度のスポンジを搭載したのかと思いきや、実際は45度で『V>01』と『リンバー』の間の硬さ。ここで開発経緯をヤマト卓球開発の仲村錦治郎氏にたずねてみた。「『V>01』と『リンバー』のトップシートは同じですが、『スティッフ』ではより弧線弾道を描くシートを採用しました。実はこのシート、『V>01』開発時に候補としてあがったもので、性能バランスが非常に良かったので、『スティッフ』で改めて採用したのです。このシートとの相性が良いのが45度スポンジでした」。
実際『スティッフ』は、圧倒的なスピードこそないが、非常にドライブが安定する。弾道は弧線を描くようになったが、スピン系の中では比較的、強打時に直線的に飛ばしやすい点に、『V>01』らしさも残っている。安定したドライブから直線的な強打で決めるというパターンで威力を発揮しそうだ。
ハイレベルにバランスがとれた『スティッフ』。暴れ馬的なイメージもある『V>01』シリーズにおいては優等生な一枚と言えるが、単なる没個性で終わらない潜在能力の高さが、ジワジワと売上げを伸ばしている理由なのだろう。
●『V>01』より粒の直径を大きくし、回転性能を向上させた。スポンジはほどよい硬さの45°
担当:王国編集部
【2019年】
【2018年】
【2017年】
【2016年】
【2015年】
【2014年】
【2013年】
【2012年】
ラバー
ラケット
シューズ