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ガシアン コンクエスト[ジュウイック]

●攻撃用シェークラケット
●合板構成:木材9枚
●グリップ:FL・ST
●ブレード:155×151mm
●板厚:6.0mm
●平均重量:97g

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南米の若き天才
カルデラノ使用。
褐色のブレードが
パンナムを制す

 ガシアンの名を冠したラケットが久々に復活した。これだけで往年のファンとしては胸躍るが、若い読者のためには説明が必要だろう。
 ジャン-フィリップ・ガシアンは1993年の世界チャンピオンで、フランスが生んだスーパースターだ。彼は現役時代、ヤサカ社と契約しており、彼の名を冠した『ガシアン』ラケットシリーズはベストセラーとなっていた。
 04年に引退したガシアンは、その後フランスの卓球メーカー「コニヨール」でプロダクトコンサルタント(用具担当)に就任。そこで、フランス卓球界の“顔”でもあるガシアンの名を使わない手はない。こうしてコニヨールでも『ガシアン』ラケットが開発、リリースされたわけだ。
 コニヨールは日本市場には14年秋に参入、新『ガシアン』シリーズは、一挙7本同時リリースとなった。その中でも特に注目したいのが、この『ガシアン コンクエスト』だ。コニヨール契約選手であり、14年ユース五輪銅メダリスト、そして今年7月のパンアメリカンゲームズ(パンナム)卓球競技で優勝したウーゴ・カルデラノ(ブラジル)が使用中。「南米の天才」と呼ばれる19歳は、世界卓球蘇州大会で水谷隼を大いに苦しめたことで、日本の卓球ファンにも存在を大きくアピールした。
 そのカルデラノが手にする『ガシアン コンクエスト』は、褐色の上板が力強い印象を与える9枚合板。平均97gとずしりと重く、さぞかし弾むだろうと思いきや、実際に打つと扱いやすいレベル。意外にも回転をかけやすいので、高性能なスピンテンション系ラバーの持ち味を十分に引き出してくれる。いわゆる「かけて飛ばせる」タイプで、その回転性能ゆえに弾道が安定する。重量があるので打撃戦で打ち負けない一方で、筋力のない選手にとっては操作性に不安が残るが、木材合板として完成度の高い1本と言えるだろう。
 カルデラノのプレーは爆発力とともに随所で見せる柔軟性が特徴だが、彼がこの1本を選んだのは納得だ。ガシアンにあこがれた往年のファンも、新進気鋭のカルデラノに注目する若手ファンも、見逃してはならない1本である。

褐色の上板は硬質で弾みの良いウェンジ材。9枚合板だが厚さは6.0mmに抑え、弾みと球持ちのバランスをとった

担当:王国編集部