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エアロック M[スティガ]

●ホールド系テンションラバー
●厚さ:特厚・厚

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空気の力がボールをつかんで加速させる?
独自のホールド系で勝負!

 シックで重厚な木材ラケットのイメージが強いスティガだが、今回のラバーは実にポップな色合いで攻めてきている。このスカイブルーのスポンジが目立つ新発売の『エアロック』は、スティガがプラスチックボール対応ラバーとして発表した自信作だという。
 『エアロック』の特徴は名前に集約されている。「エアー」、つまり空気。そして「ロック」はつかむという意味。つまり、空気のカプセルを持たせた新スポンジで、ボールをつかむというイメージができるだろう。「テンションラバーと自信を持って言える弾みを確保しつつ、ボールのラバーへの食いつきが格段に良いために、弊社ではホールド系テンションラバーという種類に分類しました。ボールをつかむ感覚とスポンジの弾みが今までのスティガのラバーとの大きな違いです」。そう語るのはスティガの佐藤健太さん。プラボールに対応するために、食い込みの良いシートとスポンジでボールをつかむのは大前提。そこにボールに押し負けない反発力を加えるというのがスティガの答えなのだ。
 硬めの『M』と軟らかめの『S』という2種類のスポンジ硬度があり、今回は『M』を試打をしてみた。まずドライブでは、ボールが上に飛び出す軌道を簡単に出すことができ、ラケットを水平に振ってもボールが落ちることがない。また、強くインパクトした時に独特の打球音がして、まるでスポンジ内部の空気がボールを押してくれているような感覚になる。直線的な弾道になる同社の『キャリブラ』や『ブースト』に比べて、より今の選手が求める製品になっている印象を受けた。また、打っていてもうひとつ印象に残ったのが、下回転が驚くほど止まるということ。上回転の軽やかに飛んでいくイメージとは相反する下回転の急ブレーキはかなり特徴的だ。攻撃力がほしいが、台上の細かいプレーを大切にしたい選手だけでなく、カットは抑えたいが、攻撃する時はしっかり弾んでほしいというカットマンにもありがたい性能だ。
 もともとスティガは『イノーバ』や『ネオス』、そして『マグナ』というラバーが日本でも人気があった。この3枚はスポンジに空気を入れて軽量化を図ったラバーで、今回の『エアロック』にコンセプトがよく似ている。『エアロック』はさらに進化を遂げて、より弾み、回転がかかるラバーになっている。
 独特の性能で卓球市場に切り込む、スティガ発のホールド系ラバー。この感触、一度味わうと意外にはまってしまうかもしれない。

●空気を含んだ気泡の荒い日本製スポンジ

担当:王国編集部