5月16日発売の別冊『卓球グッズ2024』に掲載の「本命ギアの実力」。全部メーカーのイチオシ商品の開発経緯や性能を深堀りし、関東学生リーグ2部に所属する東京経済大学卓球部の皆さんに本音で試打を行ってもらった。WEBでは、各メーカーイチオシ商品を前編・後編に分けて紹介する。前半はこちら
●各メーカーイチオシ商品
バタフライ・・・ハッドロウ5、ダイオード プロ
ニッタク・・・アコースティックカーボン G-REVISION、ムービングエアロ
VICTAS・・・V>20 エキストラ、デゼル
スティガ・・・DNAハイブリッド XH
ヤサカ・・・翔龍Ⅱ、輝龍Ⅱ
XIOM・・・ヴェガ ハイブリッド シリーズ
ティバー・・・フェリックス・ルブラン ハイパーカーボン、ハイブリッド MK FX
ドニック・・・ブルースター A2
ザ・ワールドコネクト・・・TWC グルー フェン
アンドロ・・・クロスステップ プロ
ミズノ・・・Q パワー
抜群のコスパは健在!より鋭く、力強く、龍は再び天を翔けるのか?
2015年に発売された中国製テンション裏ソフト『翔龍』。高い回転性能に加え、中国製粘着ラバーのイメージを覆す使いやすさで、トップ選手にも愛用された。そして今春登場した『翔龍Ⅱ』はトップシートをやや肉厚にし、粘着力もアップさせることでより力強い一枚となった。
英田理志の新たな相棒。前作からのパワーアップでロングヒットの予感
従来の『輝龍』よりも威力が向上した『輝龍Ⅱ』。ヤサカ契約選手の英田理志(HRマネージメント)が現在バック面に使用しており、その性能について「『輝龍Ⅱ』はサービスもキレるし、シートが強くて相手のボールの回転に負けない。カウンターもやりやすい」と評価している。
5年間の沈黙を破り登場。中国とドイツのハイブリット、新時代に対応する『ヴェガ』
「中国製ラバーの粘着性とドイツラバーのテンションの混成(ハイブリッド)」が最大の特徴で、『ヴェガ』では初となる粘着テンションラバーである『ヴェガ ハイブリッド』シリーズ。『アジア H』『プロ H』『ヨーロッパ H』の3種類がラインナップされ、それぞれ違った個性を持っている。
若き革命児が認めたパーフェクトブレード。地元パリで輝きを放つ!
ヨーロッパ選手として稀有なペンホルダーながら、世界ランキング5位(4月30日現在)につけているフェリックス・ルブラン(フランス)。そのF・ルブランが使用している『フェリックス・ルブラン ハイパーカーボン』はスピードとコントロールのバランスが良い1本になっている。
シリーズ3作目は、よりソフトなフィーリングを備えた万能ラバー
ティバーの看板選手である松平健太がフォア面に使用する『ハイブリッド MK』のスポンジをよりソフトにしたのが『ハイブリッド MK FX』。従来の『MK』よりも打球時のボールの食い込みがさらに上がったことで、コントロール性能が飛躍的にアップした。
勝利を照らす第2の青き明星。フレキシブルなスピンマシーン、見参!
この春リリースされた『ブルースター A2』は、1年前に日本へ上陸した粘着テンション裏ソフト『ブルースター A1』のスポンジ硬度変更モデル。『A1』は52.5度のスポンジを使用していたのに対し、『A2』は50度のスポンジを使用することで回転性能を活かしながら操作性を向上させた。
令和の接着革命。ラバーの実力を引き出す炎のひと塗り
ザ・ワールドコネクトが開発したJTTA公認の水溶性接着剤。ラケットとラバーを接着する際にできるゴム層による弾みの低下を抑えることで、ラバー本来の弾みを維持する、つまり本来の性能を「引き出す」ような接着剤となっている。
ブレない強さで次のステップへ。フロアを沸かす「大島モデル」
脚力を生かしたダイナミックなプレーが持ち味の大島祐哉(木下グループ)。その大島との共同開発で生み出されたのが『クロスステップ プロ』だ。試作品を制作して大島が実戦でテストし、改善点を落とし込んだ試作品を再びテスト、というプロセスを何度も繰り返して完成した自信の1足となっている。
『Q』シリーズ、最高にして最強。パワーが導く新境地
「強打で突き破れ」というキャッチコピーとともに、力強く登場した『Qパワー』。最大の特徴はなんと言ってもその「硬さ」だ。シリーズ最硬の「52度」のスポンジを採用することで、ボールの飛距離とスピードが向上。中・後陣からでも深くてパワフルなボールが打ち込めるようになった。
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