卓球は1988年ソウル大会からオリンピック競技になった。当初は男女シングルスと男女ダブルスの4種目でスタートし、その中で中国がメダルを独占する時代が続いていた。一国の参加人数はダブルスのみの選手がいたため、最大で4名までの選手が出場できた。
その後、卓球は一国最大3名までの参加枠が設けられ、2008年北京五輪から男女ダブルスの代わりに男女団体が採用された。団体戦であれば、中国はメダルを1個しか獲得できないため、「中国のメダル独占」を懸念する卓球関係者にとっては、「最低でも他国に2個のメダルが流れる」という見込みがあった。さらに、2021年の東京五輪では混合ダブルスが追加された。
個人競技の卓球においても団体戦は熱く燃える種目と言える。特にパリ五輪では、男子団体で日本を破ったスウェーデン(銀メダル)とフランス(銅メダル)が史上初の団体メダルを獲得し、大いに盛り上がった。
2028年のロサンゼルス五輪から男女団体がなくなること、そして混合団体が追加されることを卓球ファンや関係者は大きな驚きをもって受け止めている。
日本代表にとって大きな目標であった男女の団体戦がなくなり、混合団体に置き換わること。そして、男女ダブルスが追加されることによって、個人としてもチームとしても強化方針が変更されるのは間違いない。
ロス五輪から卓球が5種目から6種目になっても、代表人数は各国3名である。五輪の参加人数の枠は厳しく定められているからだ。
*写真はパリ五輪の団体戦での早田ひな/張本美和のダブルス PHOTO / ITTF
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