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日本代表の公開練習「ひとつでも多くのメダルを目指します」(岸川)。「ドキドキしています。楽しみですね」(中澤)

本日5月7日、世界選手権ドーハ大会(個人戦)に向けた日本代表の公開練習が行われ、多くの報道陣が味の素ナショナルトレーニングセンターに詰めかけた。

男女とも日本代表選手たちは練習で元気な姿を見せた。本大会は5月17日から25日まで中東カタールの首都ドーハで開催される。

五輪メダリストの早田ひなは伊藤美誠と練習

 

岸川聖也・男子代表監督のコメント
「ひとつでも多くのメダルを目指していきます」

4月の28日から合宿をスタートして、選手は順調です。ドローが早めに発表されたので、対戦相手を想定しながらの練習ができています。 張本智和は1回戦から強い韓国選手(林鐘勲)と対戦するので厳しいが、世界ランキングの3、4位の選手なのでメダルを目指して自信を持って戦ってほしい。 篠塚大登は世界ランキングも上げているが、中国選手(薛飛)と1回戦で対戦するので、そこを乗り越えて勝ち上がってほしい。 戸上隼輔は1、2回戦は良いドローで、3回戦で勝ち上がれば張本との対戦になる。ドイツに行って、ブンデスリーガに行って環境を変えて、世界のトップと互角の試合をしているので、強くなっているのを見せる良い機会です。 吉村真晴は経験のある選手なのでシングルスでの結果を期待したい。松平賢二もドローは悪くない。経験も抱負な選手で、十数年ぶりの世界選手権で新鮮な気持ちで頑張ってほしい。 全選手、あまり先を考えるのではなく、まず1試合ずつしっかり準備して臨んでほしい。ダブルスに関しても2ペアともシードをしっかり取れたので、どちらのペアもメダルの可能性はあるけれども一戦一戦しっかり戦っていく。混合ダブルスは2ペアとも厳しいドローに入った印象があるが、実力のあるペアなのでメダルを目指して頑張るしかない。
ロス五輪までは世界選手権は団体と個人戦が2大会ずつあります。日本男子はシングルスのメダル獲得ができていないので、そこが目指すべきところです。ダブルスを含めてひとつでも多くのメダルを目指していきます。

張本智和と岸川監督

◇◇

中澤鋭・女子代表監督のコメント
「ドキドキしています。楽しみですね」

チームとしては良い雰囲気で、選手のコンディションも良いため期待できます。私自身はドキドキしています。楽しみですね。
各選手が強い相手と当たるため、ドローは厳しい面もありますが、そうした試合をたくさん経験することが次のオリンピックでの勝利につながると思います。
張本美和は3回戦で北朝鮮のキム・クムヨンと対戦しますが、相手の弱点を掴むのが難しい状況です。しかし、現在課題に取り組んでいるため、勝つことを信じています。
早田ひなの左腕はまだ完全には治っていないと言われていますが、私の目にはかなり良くなっているように見えます。フォアハンドや動きは100%ですが、バックハンドはこれから徐々に改善されていくと思います。
伊藤美誠は状態が良いですね。技術や戦術面でさらに進化していこうと話し合っており、期待できます。平野美宇は(Tリーグファイナルの後に)リフレッシュの必要がありましたが、これから100%の状態になっていくでしょう。木原美悠は用具や環境を変えて、前向きに取り 組んでいます。 大藤沙月、横井咲桜のダブルスも、世界大会でどの程度のパフォーマンスができるか楽しみです。

平野美宇にアドバイスを送る中澤監督

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