女性卓球ユーチューバーとして、You Tubeのチャンネル登録者数で8万人を誇る『あおちゃんねる』(3月29日現在)。あおちゃんねること菅原亜生が世に出す動画には、青春時代の甘酸っぱい部活エピソードから、真剣な試合動画まで、卓球愛が満ち溢れている。
●菅原さんが卓球を始めたきっかけを教えてください。
菅原亜生(以下・菅原):卓球は中学2年から地元の八街中央中(千葉)の部活動で始めました。中学1年ではソフトボール部に入りましたが、練習がキツくて辞めてしまいました。お母さんに「何かほかの運動部を探してみたら」と言われて、担任の先生が卓球部の顧問だったので「卓球なら楽でいいかな」と思って入りました。
●お母さんは卓球をしていたんですか?
菅原:いえ、母だけではなくて家族で誰も卓球をしていませんでした。
●卓球部に入ってみてどうでしたか?
菅原:うちの卓球部は、顧問の先生が生徒を育てるのが上手でした。部員にはクラブチームに通っている選手はひとりもいなかったのですが、私が3年の時に団体戦で関東大会に出場できました。部員もギリギリの人数で、公立の中学で、中学から卓球を始めた子たちしかいませんでしたから、結構頑張っていた方なんじゃないかなと思います。
●中学2年で入部ということは、同級生よりも1年遅れての入部です。それで関東大会に出場したのはすごいですね。
菅原:関東大会には団体戦だったんですけど、部員が7人しかいなくて、私もメンバーに入れました。確か県で上位4校が関東大会に行けたと思うので、県ベスト4まで勝ち上がることができました。
●関東大会の成績はどうでしたか?
菅原:横浜隼人中と同じリーグで、3チームのリーグで2位抜けしました。横浜隼人中が勝ち上がったので、敗者復活で2位のチームも参加できることになって、顧問の先生がくじを引いたら、1回勝てば全国に行けるような場所に入りました。結局1対3で負けてしまったんですけど、形としてはあと一歩で全国だったみたいな感じです。私は団体戦ではシングルスに起用されましたが回ってこなかったです。
●1年遅れて入ったのにシングルスで使われるのはすごいですね。
菅原:でもやっぱり私が1番の穴ではあったし、ダブルスで絶対に勝ちたい時はダブルスで出たりしました。基本はシングルスに出て、相手のエースと当たることが多かったです(笑)。それでも試合に出られることはうれしかったですね。
●全員が中学から始めて関東大会に行ったということは、練習はかなりやったのはないですか?
菅原:そうですね、かなりキツかったです。休みの日は朝7から夜の7時まで、12時間練習とかありました(笑)。顧問の先生が学校に申請してやっていました。顧問の先生からは「うちの学校は千葉県の公立中の中ではもっとも練習してるぞ」と言われていました。
●ソフトボール部の練習がキツくて卓球部に入ったわけですが、卓球部の方がさらにキツかったということはないですか?
菅原:はい、そのとおりです(笑)。ソフトボール部は野外なので、夏とかは日差しとか体力面できつかったけど、それとはまた別のキツさが卓球にはありました。楽だと思っていたら楽じゃなかった(笑)。
●それでも卓球部は辞めなかった。
菅原:顧問の先生に「うちの部活は厳しいから、絶対にやめない覚悟があるなら入部してもいい」と言われていたので、キツくてもやめられませんでした(笑)。でも、練習はキツかったけれど卓球は面白いしハマっちゃいました。卓球って繊細じゃないですか。結構スポーツには自信があったので、卓球も簡単にできそうだという思考もあったんですが、実際はすごく難しくて「できるようになりたい」という感じで熱中していました。
●今も卓球を続けているのは、中学のころに熱心な部活でやっていたということが影響しているんですかね。
菅原:そうですね。そこが私の原点だったかなと思います。
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