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「大藤、横井、見てたか!」全日学女子シングルスは面田采巳がV。初の個人戦全国タイトル獲得

 大阪・大浜だいしんアリーナで開催されている全日本大学総合選手権大会・個人の部は全日程が終了。女子シングルスでは面田采巳が頂点に立った。

 

【女子シングルス】
●5回戦
山本真愛(神戸松蔭大) 4-0 武山華子(中央大)
藤田知子(愛知工業大) 4-1 香取位圭(中央大)
兼吉優花(中央大) 4-1 大西友佳(神戸松蔭大)
首藤成美(専修大) 4-3 鶴岡美菜(神戸松蔭大)
面田采巳(愛知工業大) 4-0 上澤依央(東洋大)
横田心(日本体育大) 4-0 泉田和(國學院大)
吉松寿莉(中央大) 4-3 村松愛菜(専修大)
枝廣愛(中央大) 4-1 中谷理菜(立命館大)

●準々決勝
藤田知子 4-2 山本真愛
兼吉優花 4-0 首藤成美
面田采巳 4-2 横田心
吉松寿莉 4-2 枝廣愛

●準決勝
面田采巳 4-0 吉松寿莉
兼吉優花 4-3 藤田知子

●決勝
面田采巳 9、8、-8、6、-10、10 兼吉優花

優勝:面田采巳

 女子シングルス準決勝はいずれも愛知工業大と中央大の対戦となり、面田と兼吉が決勝へ進出。四天王寺の先輩・後輩対決となり、面田がパワフルなドライブで兼吉のカットを打ち抜き、ゲームカウント3-1とリード。面田は5ゲーム目も8-4とリードを奪って試合を進めていたが、勝ちを意識したか次第に強打のミスが目立ち始め、兼吉の攻撃も決まり出してこのゲームを逆転で落とす。

 6ゲーム目も兼吉のペースで試合が進んでいたが、「思い切っていこうと思った」(面田)とジワジワ追い上げ、8-10から逆転して11-10でマッチポイント。最後はバックストレートを打ち抜いて優勝を決めた。

 10月は国体から始まり、アメリカ・メジャーリーグ、全日本予選、全日本団体と試合が続いていた面田。その中で「全日学に向けてというよりは1試合ずつ準備してきて、この結果につながった」と自身にとって初の個人戦全国タイトルをつかんだ。

 面田は四天王寺中・高では大藤沙月、横井咲桜と同期で優勝後には「大藤、横井、見てたか!」とコメント。世界で活躍する同期2人に負けじと、まずは大学タイトルを手にした。

崩れそうになりながらも最後に踏ん張って優勝をつかんだ面田

初の個人戦全国タイトルをつかみ歓喜のガッツポーズ

 兼吉は準決勝で四天王寺高の1学年先輩にあたる藤田にフルゲームで勝利して決勝へ進出。最終ゲームは序盤でリードされながらも連続得点で逆転勝利を収めた。四天王寺の2学年先輩の面田には屈したが、1年生での準優勝は見事な成績。表ソフトと粒高を反転して繰り出す変化カットを武器に存在感を見せた。

兼吉は昨年のインターハイに続き、全日学でも準優勝

準決勝では四天王寺高の先輩・藤田に競り勝つ

 女子ダブルスとの二冠を狙った藤田は第1シードの青井さくら(筑波大)らを破って勝ち上がった山本に勝利。兼吉とも互角の試合を展開したが、最後はカットの変化につかまった。吉松は準々決勝で枝廣との同士討ちを制して初の全国大会個人戦入賞。一昨年は2回戦、昨年は3回戦で敗れていたが、高い身体能力を活かした攻撃的なプレーで大躍進を遂げた。

女子ダブルスを制した藤田だったが二冠ならず

全日学シングルスでは過去2年で1勝のみだった吉松が快進撃の3位入賞

ベスト8:山本真愛

ベスト8:枝廣愛

ベスト8:首藤成美

ベスト8:横田心

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