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スティーブ・デイントンがWTTのCEOに専念することを発表。新たな成長フェーズを率いる

2021年にスタートした卓球の国際ツアー、WTT(ワールドテーブルテニス)は、スティーブ・デイントンがWTTの最高経営責任者(CEO)として専念することを発表した。デイントンは、2026年1月1日付で国際卓球連盟(ITTF)の職務を離れ、WTTにフルタイムで専念する。

デイントンは、「WTTをコンセプトからグローバルな現実に形作る手助けをできたことは嬉しい時間だった」とコメント。「私の情熱はスポーツの商業的およびビジネス開発にあり、WTTに100%のエネルギーを注げることは自然な進展であり、楽しみにしていました」と語った。これまでの成果にエネルギーを感じる一方で、次の5年から10年でWTTがいかに成長できるかに対しても興奮を表している。

2020年に最初のWTTテスト大会を示して以来、デイントンはWTTのビジョンを実現し、商業的に焦点を絞ったグローバルシリーズへと成長させてきた。これにより、統一されたカレンダーや独自のイベントが確立され、市場での急速な拡大を実現している。また、「WTTは卓球がどのように見られ、体験され、評価されるかを再考する手段であり、全世界の観客にとって見つけやすく、追いやすく、投資しやすいものにしていきます」と述べた。

デイントンは今後、WTTの次の章をリードし、2025年のWTTシリーズが香港ファイナルズでのクライマックスに近づく中、今後の焦点はシニア、フィーダー、ユースレベルへのスケール拡大に移る。彼の指導の下、WTTは次の5年から10年に向けた明確な長期ロードマップに基づいた新しい戦略サイクルに入る。「WTTがここまで迅速に成長できたのは、多くの人々のおかげです。私たちのアスリートやスタッフ、イベントオーガナイザー、商業パートナー、メディアパートナー、そしてファンの皆さんによるものです」と語り、共に築いたものに大きな誇りを感じていることを強調した。

2025年のWTTシリーズの終了が近づく中、WTTは新たな段階に入り、これまで以上に卓球がグローバルスポーツイベント産業での役割を大きくすることに期待を寄せている。デイントンは、「次のフェーズで何を達成できるかにワクワクしています」とし、今後の展望を明るく語った。

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