昨夜、一連の「樊振東と陳夢のWTTからの離脱声明」が世界中で大きな反響を生んだために、WTTが樊振東選手と陳夢選手の主張に対する詳細な説明と、2025年ハンドブックの変更点についての明確化を試みている。
https://worldtabletennis.com/
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WTTの主張の要約
<ルールの新設ではない>
樊振東選手と陳夢選手が問題視したルールは、WTT発足時から存在するものであり、新たに導入されたものではない。
<自動エントリーの目的>
トップ選手のWTTイベントへの参加を保証し、大会の質を高めるため。
<ペナルティの理由>
WTTカレンダーの維持と、ファンやスポンサーへの配慮。
<2025年ハンドブックの変更点>
・総賞金プール増加
・棄権に関する罰則の緩和(一部)
・棄権した週に他のイベントに参加した場合の罰金増額
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今までは本来出場すべき選手がWTTイベントを棄権した場合、その週と翌週に非WTTイベント(Tリーグや全日本選手権大会もそれに該当する)に出場すると罰金の対象だったが、棄権したWTTイベントの期間中でない場合は罰則対象とはしないことも変更点だ。しかし、棄権したWTTイベントと同じ週に他の非WTTイベントに出場していた場合は、罰金は高額(24年の2倍)になっている。
中国で報道されたような「樊振東と陳夢は今回の世界ランキングからの離脱について、WTTから発表された、大会を棄権した場合の新たな罰則規定が大きな要因になった」と報道されたが、WTTイベントの週に他のイベントに出場した場合に罰金が2倍となるというのが正しい表現であった。
WTTはトップ選手の出場を確保したい。しかし、選手側からすれば、過密なスケジュールの中で全てのWTTイベントに参加し続けることは、身体的な負担が大きいだけでなく、モチベーションの維持も難しく、新たな挑戦をする機会を奪われる可能性も懸念される。
いずれにしても、五輪メダリストのようなトップ選手が、大会後に休養をしたい、しかし国内外のイベントにも参加した場合には罰金を課せられるために「世界ランキングからの離脱申請」を行ったことのようだ。
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