卓球王国 2022年9月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
インタビュー

日本最強のペンドラ松下大星「ペンはシェークに勝てる。やれることの幅が全然違う」

松下大星

クローバー歯科カスピッズ

 

 

現在、日本最強のペンドラは松下大星だ。
40歳以上のシニア層ではまだ主流のペンホルダー攻撃型だが、
若年層ではシェーク攻撃型が主流で、今やペンホルダーはもはや絶滅危惧種の扱いになっているが松下大星は胸を張る。
自身がペンドラで日本代表だった父の松下雄二が卓球王国最新号で
「超一流のペンと超一流のシェークを戦わせたら、勝つのはペンだ」と語った。
松下大星も同意する。「ぼくもそうだと思います。やれることの幅が全然違う」。
裏面打法を取り入れることでペンのやれることは格段に増えた。
今の時代、希少だからこそ価値がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松下大星インタビュー<後編>
聞き手=今野昇

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

成績が上がっている理由は
ぼくもわからないんですよね。
ただ、違うのは練習でも試合でも
考えてやるようになりました

●今回話を聞きたかったことのひとつは、好調の理由。大学時代は卓球をやろうと思ったら時間はあったのに、遊びの誘惑に負けたとも言える。それは日本の卓球界では珍しいことではないけれども、そのまま消えていく若手選手も少なくない。大星くんはそこから社会人になって強くなった。
松下 大学3年生くらいから気づき始めたんですよね。「おれ、卓球しかないかも」と。ちょうど就職を考える時期で、「これは卓球しかないな」ということに気づきました。

●気づくのが遅くないかな(笑)。なんかどこかお父さん(雄二)に似ているな。
松下 それはよく言われます。

●遅いけど気づいて良かったね、
松下 良かったです(笑)。

●3年生で気づいているけど、ほとんど大学時代に成績がない。 
松下 ないんですよね。3年で練習をやっても1、2年生の時のツケが回っていました。

●なぜクローバー歯科に入ったんだろ。
松下 お父さん(松下雄二)がクローバーの保田さん(やすだ・社長)を知っていて、お父さんに「クローバーというところもあるよ」と教えてもらって、ぼくが直接保田さんに「お願いします」と言わせていただきました。その前に他の会社にもあたっていたんですけど実績不足で断れました。クローバーに入れていただいて感謝しかないですね。

●クローバー歯科は普通に仕事をしていると聞いているけど。
松下 普通に働いてます。9時出社で、夕方6時まで、もしくは長い時は夜8時まで仕事をしますが、結構日によって時間は違いますね。休憩は昼1時間45分ありますけど。6時まで働いている時にはその後、9時まで練習、8時まで仕事の時には10時くらいまで練習をやります。
休みの時には5時間くらい練習やりますね。

●仕事は本当に普通にやるんだね。練習もふだん2時間くらいしかやらないのか。最初きつくなかった?
松下 最初はきつかったですけど、卓球をやりたいからクローバーに入ったし、いさせていただいているので卓球はちゃんとやろうと思ってました。

●クローバーでは何をやるんだろ。受付とか?
松下 歯科助手です。

●普通、若いお姉さんとかが立ってアシストすると思うんだけど、大星くんがドクターの横に立っているんだね。
松下 普通そういう(女性が立っている)イメージがあると思いますけど、横に立っているのはぼくです(笑)。あとは道具を渡したりします。

●慣れないと大変そうだ。
松下 最初はそうです。ぼくもずっと卓球だけをやっていた人間なんで慣れるまで大変でした。