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中国リポート

中国卓球協会がロンドン大会の代表選考方法を発表。樊振東に出場資格

中国卓球協会は2月3日付で、4月28日から5月10日までイギリス・ロンドンで行われる第58回世界卓球選手権団体戦の代表選考方法を発表した。男子チームと女子チーム、それぞれの代表選考方法と代表資格獲得選手は下記のとおり。

[中国男子チーム]
1_2025年世界卓球ドーハ大会(個人戦)の男子シングルス優勝者
→王楚欽
2_第15回全中国運動会・卓球競技の男子シングルス優勝者
→樊振東
3_2026年2月9日発表の男子世界ランキングの上位2名 
→1位:王楚欽・2位:林詩棟・7位:梁靖崑(2月2日発表)
※王楚欽は(1)で代表資格を獲得
4_2026年男子ワールドカップ(3月30日〜4月5日/マカオ)の優勝者
5_2026年シンガポールスマッシュの男子シングルス優勝者

[中国女子チーム]
1_2025年世界卓球ドーハ大会(個人戦)の女子シングルス優勝者
→孫穎莎
2_第15回全中国運動会・卓球競技の女子シングルス優勝者
→王曼昱
3_2026年2月9日発表の女子世界ランキングの上位2名 
→1位:孫穎莎・2位:王曼昱・3位:陳幸同・4位:蒯曼(2月2日発表)
※孫穎莎は(1)、王曼昱は(2)で代表資格を獲得
4_2026年女子ワールドカップ(3月30日〜4月5日/マカオ)の優勝者
5_2026年シンガポールスマッシュの女子シングルス優勝者

※男女とも上記の選考基準で代表が5名に達しない場合、故障などの原因で欠場者が出た場合は選考会やコーチ陣の協議によって代表選手を決定する

最終的には中国卓球協会の承認によって代表が決定するため、代表資格を満たしていても「確定」とは言えないが、現時点では男子の王楚欽・樊振東・林詩棟、女子の孫穎莎・王曼昱といった選手たちが代表資格を獲得。また、世界ランキングで次点の男子の梁靖崑、女子の陳幸同と蒯曼も代表入りの可能性は高い。

その中でやはり注目は男子の樊振東。現在はドイツ・ブンデスリーガのザールブリュッケンでプレーし、国際大会への出場は2024年パリ五輪が最後。一方で、昨年の全中国運動会や中国超級リーグのレギュラーシーズンでは、後輩の王楚欽や林詩棟らを軒並み破り、衰えるどころかさらに進化を続けている。

ファンからの誹謗中傷や、プライバシーの侵害が代表離脱の要因と言われる樊振東。果たして代表復帰はあるか(写真提供:ITTF/レミー・グロス)

樊振東が世界ランキングを離脱した後、中国男子では王楚欽が世界王者として強さを見せているが、それに続く林高遠や梁靖崑、林高遠といった選手たちは海外選手に敗れるケースが多い。海外選手に敗れるだけでひとつのニュースだった張継科・馬龍・許昕らの時代と比べても、国際競争力は弱まっている印象がある。

中国男子のエースとして、孤軍奮闘の感もある王楚欽

全中国運動会の優勝者に世界卓球団体戦の出場資格を与えるというのは、「世界選手権以上」と言われる大会のレベルを考えれば納得だが、樊振東を代表入りさせるための施策と感じられなくもない。2028年ロサンゼルス五輪は混合団体の試合方式などが確定しておらず、先行きが不透明な部分はあるが、樊振東は未だ中国男子チームに必要不可欠な存在だ。中国代表への復帰なるか、注目が集まる。

一方、女子は孫穎莎と王曼昱というツインエースが健在だが、ふたりもすでにベテランの域に入ってきた。ロサンゼルス五輪以後の戦力を考えると、その下の蒯曼や陳熠にも経験を積ませたいところだろう。

世界卓球2連覇の女王、孫穎莎は順当に代表入りの見込みだ

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