2月7日、中国スポーツ界をひとつの吉報が駆け巡った。中国女子卓球チームの銭天一(チェン・ティエンイ)と、中国男子バドミントンチームの王昶(ワン・チャン)がそれぞれの『微博』(SNS)で結婚を発表した。
銭天一は2000年1月23日生まれで、江蘇省泰州市出身。父の銭維潔さんは作曲家、母の趙琳さんは江蘇省劇団の女優という芸術家の家系に生まれた、珍しいタイプのプレーヤーだ。
長身から安定した両ハンドドライブを連打する左シェークドライブ型で、2014年に国家女子2軍チーム入りを果たし、2018年には世界ジュニア選手権(当時)の女子チャンピオンとなった。

2018年世界ジュニア選手権で優勝
中国代表としてはシングルスよりもダブルスでの実績が際立つ選手で、世界選手権代表としては2021年ヒューストン大会で陳夢とペアを組んで3位。また、2023年には成都でのFISUワールドユニバーシティゲームズで4冠を獲得した。世界ランキングは現在は52位(2月9日発表)まで落としているが、最高位では5位まで上げたこともある。

ダブルスのスペシャリストという印象のある銭天一(左)。2025年中国スマッシュでの陳幸同とのペア

2025年中国スマッシュで見事優勝し、仲良く自撮り
一方の王昶もダブルスに出場するプレーヤーであり、梁偉鏗(リャン・ウェイケン)とのペアで2024年パリ五輪・男子ダブルスに第1シードとして出場。決勝で李洋/王齊麟(チャイニーズタイペイ)に接戦で敗れたものの、銀メダルを獲得している。
王昶は中国でファッション雑誌の表紙に起用され、銭天一は中国女子チームの「女神」と称されただけあって、2月7日に公開された『微博』のツーショット写真は絵に描いたような美男・美女。中国のSNSでも大きな話題を集めた。
昨年の中国スマッシュを最後に国際大会には出場していない銭天一。現在の中国女子では貴重な左腕選手だが、国際大会では海外選手に敗れるケースが多く、また同じ左腕の蒯曼がトップクラスに成長したことで、ダブルスのペアリングでも選択肢から外れつつある。孫穎莎や王曼昱と同世代の2000年生まれだが、国家チームからもやがて引退ということになるのかもしれない。もうひと華、咲かせてもらいたいところだが……。

超級リーグでの銭天一のプレー(写真提供;ピンパン世界)。山東魯能でリーグ優勝も経験
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