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今野の眼

【卓球】来季、プロ選手たちが「戦いの場」を求めて世界中を大きく移動する

世界中の男子プロリーグを

競技レベルと収入の

カテゴリーで分けてみよう

 

尊い命が奪われていくロシアのウクライナ侵攻は、スポーツの世界にも暗い影を落としている。
ETTU(ヨーロッパ卓球連合)はロシアのクラブの2021-2022シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)への出場を許可しないことを決定。これによってロシアの強豪チーム、オレンブルクとUMMCが失格となった。特にオレンブルクは高い契約金で選手を集めるので有名。それもそのはず、メインスポンサーは「ガスプロム」という天然ガスの生産・供給を行っている大企業だ。UMMCもロシアの銅・亜鉛生産最大手で、40社以上の企業を統合した会社。

今回の2チームの失格は3月1日にITTF(国際卓球連盟)がIOC(国際オリンピック委員会)の勧告に従って「ロシアとベラルーシの選手と役員のITTF主催イベントへの参加を認めない」と決定したことに準じたものだ。

 

世界の多くの国がロシアに対して経済制裁を行っていることはガスプロム(オレンブルク)とUMMCこの2社に大きな打撃を加え、同時に卓球チームが受けた影響も大きい。

このロシアの2チームはかつて水谷隼が在籍したチームで、現在、オレンブルクにはカルデラノ(ブラジル・世界3位)、オフチャロフ(ドイツ・世界6位)、林昀儒(チャイニーズタイペイ・世界7位)、フレイタス(ポルトガル・世界26位)が所属、UMMCにはグルーツ(デンマーク・世界38位)、プツァル(クロアチア・世界39位)などが所属している。

 

現在のロシアの状況を考えれば、ヨーロッパでは8月末からスタートする来シーズンに向けて、選手が同チームと契約するかどうかは不透明だ。

日本のTリーグや中国の超級リーグは別格だが、通常卓球の世界では、プロ選手としてプロリーグで稼げるのは男子選手だ。ヨーロッパにおいては女子の選手は複数のリーグを掛け持ちか、スポンサーがなければプロ選手として生活はできない。

リーグのレベルと選手の収入で、世界の主な男子リーグの格付けをしてみよう。
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A
中国超級
日本Tリーグ
ドイツ・ブンデスリーガ*

フランスリーグ*

ロシアリーグ(トップ2チームだけが突出。残りのチームはC)
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B
インドリーグ
韓国プロリーグ(新規) 
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C
スウェーデンリーグ
ポーランドリーグ
オーストリア・ブンデスリーガ
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D
デンマークリーグ
スペインリーグ
イタリアリーグ
チェコリーグ
ポルトガルリーグ
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オクセンハウゼンからオレンブルクに移籍したばかりだった世界3位のカルデラノは移籍するのか

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