元全日本監督の倉嶋洋介氏が代表理事を務める一般社団法人「T-NEXT」が、東京都内で設立会見を行った。
T-NEXTは、日本卓球協会と提携し、指導者育成制度である「S級・A級コーチライセンス」の構築および運用をサポートするとともに、卓球による健康づくりや生活の質の向上を目指す「卓球ウェルビーイング」の推進を目的とした団体である。この社団法人の理事には日本サッカー協会の前会長の田嶋幸三氏(現名誉会長)も就任している。
S級ライセンスは数十名規模を想定し、国際大会で競争力のある選手を育成する指導者を対象とした資格。一方、A級ライセンスは日本卓球協会独自の資格で、国内トップレベルの選手を育てる指導者向けのライセンス制度となる。A級ライセンス取得者がさらにS級を目指す場合、日本スポーツ協会の指導者資格であるスタートコーチから、コーチ1、コーチ2、コーチ3までを取得する必要がある。
日本スポーツ協会の現行制度では、
スタートコーチ → コーチ1 → コーチ2 → コーチ3 → コーチ4
というライセンス体系が設けられており、コーチ4は2027年4月を目途にS級ライセンスへ置き換えられる予定だ。
以下は、倉嶋代表理事のコメントである。
「普及と強化の両輪をサポート、促進していきながら、卓球の持つ大きなポテンシャルを開花させるために、この『T-NEXT』を設立いたしました。T-NEXTの“T”はテーブルテニス、つまり卓球を意味しています。そしてもうひとつはタレント、人材を思い描いています。“NEXT”には次の時代をつくる、つなげるという意味を込めました。日本卓球協会も間もなく100周年を迎えます。次の100年につながるよう、卓球界への貢献、そして発展、さらにはスポーツ界全体の発展を目指して尽力していきたいと思います」
「日本スポーツ協会の公認コーチ資格は卓球界にもありますが、国内トップの指導者、卓球界の人材を育てる体系として、卓球界独自のS級ライセンス制度、A級ライセンス制度を設立する予定です。日本スポーツ協会のコーチ4とS級は互換性を持たせる形にします。スタートコーチからコーチ1、コーチ2、コーチ3を取得してもらい、A級は誰でも受講できるようにし、その上でS級を目指す流れです。S級は年1回の実施を想定しており、前期10日間、後期10日間の計20日間。A級はその半分の10日間を予定しています。S級、A級の資格を取得した指導者が、日本代表のコーチやTリーグの監督・コーチを務める、そうした形に進めていきたいと考えています」

T-NEXTでの設立会見。左から星野一朗・日本卓球協会副会長、田嶋幸三・日本サッカー協会名誉会長、倉嶋洋介代表理事、林信貴・特別顧問
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