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You Tubeで卓球を広める話題の人物。「卓キチ」こと中西淳の知られざる素顔に迫る

 ●「中西淳」と聞いてピンと来ない人でも、「卓キチ」と言えばわかるのではないだろうか。

 You Tube(ユーチューブ)のチャンネル登録者数が10万人に迫る『卓キチちゃんねる』は、卓キチこと中西淳が自身の試合や技術動画、コミカルな卓球ネタを日々アップしている人気のユーチューブチャンネルだ。

 中学、高校、大学と目立つような実績を残していない中西が、人気卓球ユーチューバーになれたのはなぜか。その素顔に迫る。

 

一向に卓球がうまくならなかった中学時代。

勉強をがんばって卓球台とマシンを買ってもらう。

 

中西が卓球に出会ったのは小学5年の時。近所の公民館で行われていた卓球教室に入ったことがきっかけだった。「2週間に1回、3カ月間だけの教室でしたね。当時はソフトボールやほかのスポーツもやっていて、卓球は遊びとして時々やっていました」

地元の岡山県倉敷市の玉島西中では2歳上の兄が卓球部にいたこともあり、また「遊びとはいえ少し卓球をかじっていたので、卓球部に入ったらすぐにチャンピオンになれるという謎の自信がありました(笑)」という理由で卓球部に入部した。

しかし、まったくの無名校で、顧問の先生も卓球経験者ではなかったこともあり、自己流での練習が続く。「中学3年間はがむしゃらに練習していたけれど、まったくうまくならなかった」

部活動の練習だけでは足りないと感じ、180人いる学年で勉強でトップ10入りしたら卓球台と卓球マシンを買ってもらうという約束を親に取り付けると「卓球のために勉強をがんばる」という不順な動機で勉学に励む。そして、見事トップ10入を果たすと、両親は約束を守ってくれた。「部活が終わって家に帰ってきてからもサービス練習やロボット相手に練習しました。ただ、それでも一向にうまくならなかったですね(笑)」

中西の中学時代の最高成績は、倉敷市大会でシングルスベスト64というものだった。

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