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2026年世界選手権ロンドン大会の日本代表選考会。男子は宇田幸矢が代表の切符をゲットし、初の世界団体戦へ

2026年世界卓球選手権ロンドン大会(団体戦)日本代表選手選考会。男子は、宇田幸矢(協和キリン)が決勝で川上流星(星槎国際高横浜)をストレートで下し、代表の座をつかんだ。宇田は2021年世界選手権ヒューストン大会(個人戦)で戸上隼輔(井村屋グループ)と組んだ男子ダブルスで銅メダルを獲得しているが、世界選手権の団体戦はこれが初の代表になる。

得意のチキータを起点にして、両ハンドで攻めた宇田

コーチである邱建新のもと、プレースタイルと戦術に変化と進化を見せている

宇田は準々決勝で徳田を危なげなく下すと、準決勝ではTリーグ・T.T彩たまのチームメイトでもある木造と対戦。「一緒に練習することも多く、やり慣れている相手」という木造に対し、両ハンドの打ち合いではパワーとスピードで上回り、競り合いながらも要所をしっかりと締めた。宇田はこれまでの攻撃一辺倒のプレーからしっかりとつなぐボールを入れてゲームメイクするなど、プレースタイルに変化が表れている。

決勝では、準々決勝で優勝候補のひとりである田中佑汰に快勝し、準決勝を不戦勝で決勝に進んだ川上と対峙。ロングサービスを多用して川上のレシーブを崩すことに成功すると、レシーブではチキータで先手を取り続け、ロングサービスに対しては両ハンドの強打で狙い打つなど、ほぼ完璧なサービス・レシーブで川上に付け入る隙を与えなかった。

 

決勝では力及ばなかった川上だが、まだまだ伸びしろを感じさせた

2位の川上は準々決勝まで相手を寄せ付けない強さを見せた。準決勝は谷垣が体調不良で棄権となり、決勝まで試合間隔が空く難しい状況に。宇田戦では得意のサービス・レシーブで主導権を握れず、序盤から後手に回ったことが響いたが、それでもラリー戦では宇田を打ち抜く場面もあり、打ち合いでの強さを見せた。勝負どころの組み立てという課題を残しつつも、トップと互角に渡り合えるポテンシャルを改めて示した大会となった。

谷垣は準々決勝で岩井田に圧勝したが、準決勝は体調不良のため無念の棄権

 

木造は宇田との左腕対決で激しい攻防を繰り広げた

 

〈男子〉●準々決勝

谷垣佑真(愛知工業大)7、6、-6、7 岩井田駿斗(野田学園高)

川上流星(星槎国際高横浜)5、4、7 田中佑汰(金沢ポート)

宇田幸矢(協和キリン(株))8、7、7 徳田幹太(早稲田大)

木造勇人(関⻄卓球アカデミー)-4、3、4、6 濵田一輝(早稲田大)

●準決勝

川上流星 不戦勝 谷垣佑真

宇田幸矢 -10、9、12、8 木造勇人

●決勝

宇田幸矢 9、6、8 川上流星

 

■宇田幸矢の優勝インタビュー

●優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちをお聞かせください。

宇田幸矢 ありがとうございます。(世界選手権の代表からは)少し離れていたので、こうして自分の力で代表をつかみ取れてホッとしています。ここからがスタートだなと思います。

●今日の試合を振り返ってもらえますか。

宇田 1試合目(徳田戦)は、各ゲームは競っているんですけど、常に冷静に戦えていたので勝ち切れました。準決勝の木造さんとはこの選考会前もTリーグで(同じチームで)試合をしてきて、練習も一緒にすごくしているのでやり慣れている中、どうやって普段と違った自分を出せるかということを意識して戦いました。

 自分のミスも多かったんですけど、打たないところは打たなかったり、バランスの取れた試合だったかなと思います。そういったことが試合の中で作れたので良かったかなと思います。

●決勝は今、勢いに乗る川上選手との対戦でした。

宇田 世界ユースもそうですし、全日本でも良い成績を残して、若手では本当にトップの選手だと思います。代表権がかかっているプレッシャーのある中で、若手の壁というか、しっかりそこを踏ん張るということを意識して入りました。

 準決勝までももちろん集中していましたけど、この決勝に向けてはもう一段ギアも上がりました。出だしからすごく入りも良く、スイッチも入った状態で臨めたので3対0で勝つことができました。3カ月前くらいにTリーグでもやっていましたし、川上選手のサービスやスピードには、自分はそんなに苦しまなったですね。

●2026年、舞台はロンドンです。世界選手権への意欲を教えてください。

宇田 (世界選手権の)団体戦は初めて出るので、楽しみながらもチームワークも大事になってくるので、チームメイトとしっかりとコミュニケーションを取りながらやっていきたいです。

 

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