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日本リーグMVP、シチズン御内健太郎「この優勝をまぐれと言われないように」

日本リーグで4年ぶりの優勝。

最優秀選手賞を受賞した

御内健太郎が語る

日本リーグ創設の時から名門チーム、シチズン時計は4人で試合に臨んだ。誰かが故障したとしても代替え選手はいない。男子1部で2018年後期以来の優勝を飾ったシチズン時計を牽引したのは33歳、監督兼選手の御内健太郎。4勝0敗で最優秀選手賞(MVP)を受賞した。全日本実業団選手権に向かう直前の御内監督に話を聞いた。

聞き手=今野昇

4勝してMVPを受賞した御内健太郎

 

◎日本リーグ前期・男子1部

1位 シチズン時計(6勝1敗)

2位 日鉄物流ブレイザーズ(5勝2敗)

3位 愛知工業大(5勝2敗)

4位 クローバー歯科カスピッズ(4勝3敗)

5位 日野キングフィッシャーズ(3勝4敗)

6位 リコー(2勝5敗)

7位 協和キリン(2勝5敗)

8位 信号器材(1勝6敗)

 

ーー4年ぶりの優勝おめでとうございます。

御内 ありがとうございます。うれしいです。

 

ーー2018年後期以来の優勝です。

御内 その時もMVPをいただきました。

 

ーーじゃ、MVP男ということですね。

御内 たまたまです(笑)。

 

ーーその時のメンバーは?

御内 私と神(巧也)、町(飛鳥)、上村(慶哉)、ベンチに森田さん(侑樹)でした。

 

ーー大会前の目標設定は?

御内 ここ数年、このメンバー、プラス笠原(弘光)で、最近だと、私と笠原が勝って、結果は5位というのが続いていました。笠原が抜けたので戦力的には落ちていると思っていたし、周りもそう思っていました。この状況で会社も優勝は狙えないだろうと。まずは3位以内に入賞しようと現実的に目標設定しました。

 

ーー大会に入り、試合が進んでいって、クローバー歯科に3-0、信号器材にも3-0と順調なスタートでした。

御内 初戦のクローバー歯科は一番の上村が龍崎(東寅)になんとか勝ち、2番の私も宮本(春樹)になんとか勝ったという試合でしたし、ダブルスも2-0ではあったんですけど、競り合って、負けてもおかしくない試合が続いての3-0でした。この初戦で勝って勢いに乗れましたね。

この初戦の勝利は大きいです。クローバーは龍崎が入り、松下(大星)もいて、ダブルスも強い。3点を取られる恐怖心もあったし、江藤(慧)と宮本も強いので、クローバーには危ないんじゃないかとみんなと話をしていました。そこを3-0で勝てたので次の信号器材戦には余裕を持って臨めた。その試合では、前半のシングルスで三部(航平)と酒井(明日翔)を使って勝てたので、この2試合で4人がシングルスで勝てたのは大きかったですね。

 

ーー3試合目のリコーには3-2で競り勝ち、日野キングフィッシャーズに3-0で勝ち、4連勝。このへんで優勝を意識することは?

御内 4勝した時点で、協和キリンが棄権するのがわかったので5勝になるので、次の愛知工業大戦が非常に重要な一戦でした。

 

ーー愛工大戦では御内監督自らがトップに出て、相手エースの田中佑汰に勝ちました。

御内 谷垣君(佑真)も強いので、この二人が出てくるのを予想して、この前半で1点取りたかったし、前半で点が取れないと0-3で負ける可能性もあるし、日本リーグは勝利数が並んだ時に全試合の得失点差で順位が決まるので、0-3の敗戦をすると難しい。それに酒井は愛工大戦には分が良いと私個人は思っていたんです。前半は田中と谷垣が来ると読んでいて、勝負しようと思って前半を御内、酒井を置いて1点取りたい。1点取って4番の上村に回したかった。上村は今大会絶好調だったし、ラストの三部は実力も経験もある選手なので、なんとかしてくれると思ってました。

そのとおりに私がトップで勝てたのも大きかったけど、(田中戦)2-0でリードした後、2-2に追いつかれた時には「終わった」と思いましたが、なんとか勝ててよかった。3番でダブルス(上村・酒井)も勝ち、4番の上村も勝ったし、2台進行の三部もリードしていたし、一人ひとりが良い仕事をしてくれました。

愛工大に勝って6勝になり、まだ日鉄物流が1敗でしたので、第6戦で日鉄物流と愛工大が4勝2敗になったので優勝が決まりました。

 

御内が「今大会絶好調だった」と賞賛した上村(シチズン時計)

 

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