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岸川聖也が V>15 Extraを分析「相手ボールに負けない。フォアでもバックでも威力が出るトップ選手向けのラバー」

 

 

VICTASの最上位のフラッグシップモデルは、アドバイザリースタッフの丹羽孝希、吉村和弘、松平賢二が使っている『V>15 Extra』だ。Extraは3種類の『V>15』の中でスポンジ硬度が最も硬い。

今回、VICTASの岸川聖也プロ(世界選手権メダリスト・五輪ベスト8)が初めて『V>15 Extra』を試打した。まずは軽くフォアドライブ、そして次第に強く当てていく。まさにボールにラケットをぶつけるような衝撃音がする。

「相手の強い回転のかかったボールでもしっかり打ち返せるし、自分の力で打つ時も良いボールがいくので、超トップ選手向けのラバーですね」と第一声。次に台からやや下がり、中陣からドライブを連打する。その後には相手のツッツキをループドライブをした岸川。「台から下がってもしっかり弧線を描くことができるので台から下がっても戦えるラバーです。対下回転でもしっかり回転のかかるラバーです。ハーフロングのボールに対しても回転のかかったループドライブができるので、次の攻撃につなげることができますね」と分析する。

 

トップ選手はフォアハンドのドライブやカウンター攻撃はボールにぶつけるような直線的なスイングになるが、バックハンドは前陣にいる時には相手ドライブをソフトにかわすブロックや、ボールの上昇期を狙うショートスイングのバックドライブを多用する。

岸川は相手のドライブをバックブロック、そしてカウンター、ツッツキに対してのバックドライブを試してみた。「本来ブロックは軟らかくて食い込むラバーのほうがやりやすいけど、トップ選手はブロックの数をできるだけ減らして、かけ返したい。『V>15』はかけ返すこともブロックもやりやすかった」と語る。

ここまでの技術で1球目から何の違和感もなく使いこなす岸川プロ。このまま試合もできるような雰囲気だ。そして、次に台上プレーを試してみる。小さく止めるストップを繰り返し、ツッツキは上からガツンと切り、相手コートのエンドラインぎりぎりに入っていく。ラリーの最後はパワーフリックだ。

「『V>15 』は硬いラバーなので、自分からガツンと切るストップ、ツッツキは精度よくボールがいきますね。軟らかいラバーは使いやすいけども相手もやりやすくなる。(『V>15』は)しっかりした切れ味のボールが打てるので、ストップ、ツッツキ、フリックはやりやすかった」(岸川)。

 

初級者ではラバーが硬いとボールを打っている感覚が手に伝わらない。しかし、中・上級者になれば、ボールとラバーのこすれる感覚をキャッチできる。「チキータでも回転がかかって質の高いボールが打てる。これなら自分の有利な戦いができますね」と岸川はコメントする。

『V>15』は中級者から世界で活躍するトップ選手までの幅広い強打者に向いている。威力を最大限発揮したい選手、相手のドライブをカウンターで打ち返したい選手はこのラバーに満足するはずだ。

 

 

●きしかわ・せいや

2002年に中学3年でドイツに渡り、9シーズンをドイツのプロリーグでプレーした日本男子卓球界の先駆者。世界選手権では団体4、男子ダブルス2、混合ダブルス1の7個のメダルを獲得。2012年ロンドン五輪ではベスト8に入った

 

V >15 Extra

6,600円(税込)/ 6,000円(税抜)

スポンジ硬度 47.5±3度

丹羽孝希、ピッチフォードなどの世界のトップ選手も使用する

威力重視のテンションラバー。カウンターも力負けしない

 

V >15 Stiff

6,600円(税込)/ 6,000円(税抜)

スポンジ硬度 45.0±3度

ラリー戦での安定感と威力を発揮できるラバー。

オールラウンドプレーで力を発揮したい人におすすめ

 

V >15  Limber

6,600円(税込)/ 6,000円(税抜)

スポンジ硬度 40.0±3度

軟らかなスポンジを使用し、攻守のバランスを重視したい人におすすめ。

パワーとともに使いやすさを求めるのがLimber

 

岸川プロの試打動画

https://www.youtube.com/watch?v=0iEnmrBPYJk&list=PL3IuqDT0oc7YkYuLIvfibQXjsNHhRtYB5&index=3