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ドイツでの挑戦、鈴木颯「1月の全日本卓球で負けた時にはこのままじゃダメだなと思いました」

 

鈴木颯

Hayate, Suzuki
愛知工業大

昨年、インターハイで三冠王となった鈴木颯(愛知工業大)がドイツのブンデスリーガ1部リーグの「オクセンハウゼン」と来季の契約をした。
ドイツのブンデスリーガは鈴木にとっても憧れの場所だが、名門「オクセンハウゼン」でどのようなプレーを見せるのか。「オクセンハウゼン」は今季(まだプレーオフ決勝が終わっていない)、戸上隼輔(明治大)がプレーしたチームで、レギュラーシーズンは3位の成績。来季はカルデラノ(ブラジル・世界ランキング6位)がチームに戻り、ゴーズィ(フランス)、ロブレス(スペイン)、アックズ(フランス)、クルチェツキ(ポーランド)がいる。鈴木は外国人枠(1チーム1名のアジア、アメリカ選手の枠)として参戦するが、チーム内の競争に挑んでいく鈴木颯にブンデスリーガへの意気込みを聞いてみた。

インタビュー=今野昇
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すずき・はやて
2004年4月15日生まれ、岩手県一関市出身。全日本ホープスとカブで優勝。その後、愛工大名電中・高に進み、名電高3年でインターハイ三冠王を達成
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5月のパリ五輪選考会での鈴木颯

 

パリ五輪が終わるまでは
ドイツでプレーして力をつけたい

●−ドイツのブンデスリーガ1部リーグの「オクセンハウゼン」との契約が決まりましたね。
鈴木 もともと「オクセンハウゼン」で練習させていただいていて、チームの監督やスタッフと仲良くさせてもらっていて、ドイツの2部リーグでプレーしている時から「ぼくは1部リーグでプレーしたいのでどこかチームを探してくれないか」とお願いしていました。
「グレンツァオ」というクラブも候補だったんですが、クラブの契約メーカーの問題や、そのチームにはすでにチャイニーズ・タイペイの選手もいるので、外人枠としてあまり試合に出られないかもしれないと。チームを探していたスタッフの方が「うちに来ないか」と声をかけてくれて、その後、クリスチャン(・ペジノビッチCEO)と話をして決まりました。

●−「グレンツァオ」の話はいつくらいからあったんだろう。通常、1部リーグは12月、1月くらいに次のシーズンの契約が決まるけども。
鈴木 結構最近の話でした。2月くらいから話し合いをしてました。

●−2部リーグでの成績は?
鈴木 「ケルン」というチームで、全部は出れてなくて、シングルスとダブルスが合わせて19試合で、シングルスは9勝3敗です。あまり出れてなかったので、もう少し試合をしたかった。練習は「オクセンハウゼン」でやっていて、試合の時だけ出かけていくという形です。

●−戸上くん、宇田くんみたいに選考ポイントを考えて、次のシーズンは日本に帰ってTリーグに出る選手もいるし、上田くんみたいに日本の試合には出ないでブンデスリーガで挑戦する選手、村松くんみたいに日本の試合に出ながらもブンデスリーガに挑んで、個人成績2位という活躍を見せた選手もいます。
鈴木 ぼくは正直、選考ポイントでいうとパリ五輪は難しくて、次のロス五輪に視線を向けていて、そのロス五輪の選考方式がどうなるかわからないけど、パリ五輪が終わるまではドイツでプレーして力をつけたい。ロス五輪の選考基準が出始めてから、日本に戻ってTリーグでプレーしたいと思っています。

●−以前のように、国内選考会をやらずに世界ランキングで五輪代表が決まるとなったらどうするんだろう。
鈴木 「オクセンハウゼン」はヨーロッパの国に行きやすいので、もしそうなればドイツでプレーをしたい。

●−ドイツには強くなる環境があると感じるのだろうか。
鈴木 今までもドイツに行って練習した時が強くなると感じているし、「オクセンハウゼン」のフー監督が良い人で練習を見てくれるし、たくさん教えてくれることで毎日発見することがあります。だからこそ海外でプレーしたいと思ってました。

●−鈴木くんは「オクセンハウゼン」に結構行っているよね。
鈴木 高2、高3でもドイツでプレーしていて、今回が5回目ですね。

●−今までは2部リーグでプレーして、「オクセンハウゼン」で練習するのと、今回のように「オクセンハウゼン」の一員としてプレーするのでは違うのかな。
鈴木 今までは「オクセンハウゼン」で練習していても、そこから試合に出ていないので、たとえばマッサージとかも後回しになります。そういう面では配慮してくれるかなと(笑)。

●−「オクセンハウゼン」はゴーズィ、ロブレス、クルチェツキ、アックズ、次のシーズンからカルデラノ(ブラジル)が加わります。試合は3人でやるので、チーム内での競争があるし、厳しさもあります。
鈴木 そうですね。今までオクセンハウゼンで練習していて、その中でゴーズィやカルデラノともやっているのをクリスチャン(CEO)は見たうえで、声をかけてくれたようなので、これからも自分をアピールしていきたい。日本とドイツでは試合の環境も違って、台の近くで観客に囲まれて試合をするし、難しい部分もあると思いますけど、海外は初めてではないし、ある程度やれるという自信もあります。

 

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