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ドイツでの挑戦、鈴木颯「1月の全日本卓球で負けた時にはこのままじゃダメだなと思いました」

日本でプレーするよりも、ドイツは
修行をしている感があって、
モチベーションも上がります

●−日本にいればTリーグにも試合に出れるチャンスもあったと思うけど、ドイツ行きを選んだ。その価値はどこにあったのですか。
鈴木 Tリーグでどれだけお金がもらえるかはよくわかりませんが、オクセンハウゼンとの契約も悪くはありません。ヨーロッパの試合に行く時にサポートしてくれるという話もありました。もし(ロス五輪の)選考方法が世界ランキングに変わった時には少しでも優位なところにいたいと思います。日本でプレーするよりもドイツでは修行をしている感があって、モチベーションも上がります。

●−日本にいれば、美味しいものがあるし、友だちもいるし、楽しいことも多いだろう。ドイツに行くことになれば、苦しくて不便なこともあるだろうけど、ドイツに行くことを選択しました。
鈴木 少し厳しい環境のほうが自分に合っている気がします。

●−高校生でインターハイ三冠王になり、注目されていたけど、その後、全日本卓球選手権や国内選考会でなかなか上に行けなかったことと、今回のドイツに行くことは関係性があるのだろうか。
鈴木 高校の最後のほうはあまりよくなくて、3月にドイツに行かせてもらって、この間の5月の選考会では張本さんに負けたけども良い試合ができた。ドイツに行ったほうが自分の卓球が良くなっていると思うので少し関係があります。

●−高校チャンピオンになったことで重圧がかかったり、焦りが出たりしたんだろうか。
鈴木 少しはありましたけど、自分の中ではそういうふうに思わないようにしました。それで自分のパフォーマンスが落ちたらダメだと考えていたので、メンタル面で焦ったりすることはなかったけど、1月の全日本選手権で負けた時にはこのままじゃダメだなと思いました。

●−いつからドイツに行くんだろう?
鈴木 全日本予選や国体とかあるので、長い期間は無理でも、2、3月はずっと行けるかなと思っています。

●−小さい頃からドイツでプレーしようという憧れはあったのかな? 
鈴木 ヨーロッパへの憧れは小さい頃からありました。ヨーロッパの町を歩いていると癒やされます。
ブンデスリーガの1部リーグはレベルは上がりますが、そこに出れることで自分の力がわかると思うので、そこで良いパフォーマンスができれば自信につながるし、もしあまり良くない成績が出なかったら改善していって、その課題を克服していきたい。あまりネガティブに考えずにポジティブに考えています。今は楽しみです。ドイツでぼくをアピールしたい。頑張ります。

●−ありがとうございました。ドイツで頑張ってください。 

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