全日本卓球 男子シングルス準決勝で対決した篠塚大登と谷垣佑真。愛工大名電中・高、そして愛知工業大の同期としてプレーする両者の対決は、篠塚に軍配が上がった。
戸上隼輔(井村屋グループ)らを下して勝ち上がり、勢いに乗る強打者・谷垣だが、篠塚のプレーの安定感が上回った。中陣からもパワフルな両ハンドドライブを放つ谷垣だが、篠塚はサービスを効かせながら、前陣でのプレーに徹し、緩急を付けつつも随所で早い打球点の攻撃的なプレーで優位に立った。
●谷垣佑真・準決勝後のコメント
「篠塚とは中高大の同期で、お互い手の内を知る中で、彼のほうが戦術や気持ちの面で強かった。
技術は相手が上なので、大事な場面で1本取りたかったが取れなかった。昨日までにない緊張で、勝ちたい気持ちが前面に出て、力んでしまった。
前の対戦は第6回パリ五輪選考会で、3-4で敗れていた。パリ五輪やWTTなどで経験を積んで、台上や動きのキレなどもう一段階強くなっていると感じた。
(今大会の結果について)自分を褒めたい(笑)。一昨年、去年と負けていたので、今年は絶対勝ってやると臨んで結果につながった。(戸上などに勝ったのは)1回勝っただけでなく、3、4回勝ってからが本物だと思う。私は長いラリーは得意だが、そこにつなげるための技術を磨いていきたい」
●男子シングルス準決勝
篠塚大登(愛知工業大) 2、6、-10、9、3 谷垣佑真(愛知工業大)
ツイート