●ジュニア男子 準々決勝
渡部民人(JOCエリートアカデミー/星槎) 12、-9、3、7 黄塚結空(静岡学園高)
近年の男子選手にはほとんど見かけなくなった、バック表ソフトの異質スタイルで快進撃を見せた黄塚結空(こうづか・ゆうあ)。渡部にも果敢に食らいつき、好試合を展開した。
「以前まで、2-2になると決まって自分は勝てなかった。やっぱ表は最終的に慣れられて、最後は結局取られちゃう、というのがずっと課題だったんですけど、今大会は4連続、2回戦から5回戦まで全部3-2で勝てた。コーチや親に『表でやることに誇りとか自信を持ってプレーしてこい』と言われていた言葉が刺さって、そういう意識してプレーして頑張れました
今の卓球してる人は、ほぼほぼ似てるプレースタイルが多い中で、表を使うのはやっぱ面白かったり、見てる人が楽しかったりする。『それ、できるんだ!』みたいなプレーをするのが自分は結構好きだし、周りの人にもそう言ってもらえるのがめっちゃうれしい。自分のプレースタイルを確立して、自分にしかできないことをたくさんやっていきたいです」(黄塚)
実は、2024年の11月から25年の4月あたりまで、モチベーションが低下して卓球をしていなかったという黄塚。
「本当は辞める予定だったんですけど、(静岡学園高の)寺島大祐先生が引き止めてくださって。最後は『この先生についていくしかないな』と、決意しました。今にして思えば、(休止は)卓球について深く考える良い期間でしたね。今回の結果で、4月にある(アジアユース、世界ユースの)選考会に呼んでいただけるらしくて、やっぱりそうなってくると、次は『表で1位』とか、『世界』とかに向けて戦っていきたいと思います」
静岡県予選は最下位の7位通過。1年前にはラケットを置こうとしていた若者が、一躍、光あふれるステージへ。やはり、全日本には面白いドラマがある。

ジュニア男子ベスト8の中でも、随一の気合を見せていた黄塚

準々決勝で渡部に敗れ、ラケットにかじりついて悔しさを表現。感情豊かな選手だ
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