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全日本卓球2026

元全日本監督・倉嶋洋介の眼「松島対張本、世界の一桁同士の高速ハイレベルマッチ」

●男子シングルス準決勝
松島輝空神奈川・木下グループ)11、ー8、ー8、8、12、ー9、9 張本智和(宮城・トヨタ自動車)

1ゲーム目、張本が6−0とリードしたが、そこから松島がジリジリと追い上げる。10−9で張本がタイムアウトを取ったものの、松島が13−11でゲームを先取した。松島がスーパープレーを連発しても点差が開かないのは、張本のミスが少ないからである。経験値に裏打ちされたプレーを継続できる点は、さすが張本である。

勝負の第5ゲーム目、松島がスーパーショットを連発する中でも、張本はレシーブミスが1本もなく、自分からのミスもない。自身のプレースタイルを貫いていた。松島はサービス、レシーブ、台上で先手を取って崩さなければ、左右に打ち込むスーパーショットを生かし切れない。
松島が一瞬でも守りに入ると、張本もすかさず攻めてくる。松島の超攻撃的なバックハンドは素晴らしく、勝負どころではストレートへのバックハンドでノータッチを奪っていた。
最終ゲームは、ストップからの展開では張本のペースとなり、長いラリーになれば松島の展開となる。松島は縦回転のショートサービスではなく、ロングサービスや横回転系のサービスを多用し、張本の体を起こして得点につなげた。前半は張本がリードしたが、松島が逆転する。8−8から松島が先に10−8でマッチポイントを奪い、11−9で勝利。最後は張本に打たせ、それを狙い打った形だった。高速かつハイレベルな、世界一桁ランキング同士による素晴らしい一戦であった。(倉嶋)

 

壮絶な打ち合いとなった松島対張本の試合

スーパーショットを連発した松島

気合い充分、挑戦的なプレーを見せた張本

 

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