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全日本卓球2026

「勉強道具を持ってきて、空いた時間に勉強していました」神港橘高・松井朱音、文武両道で挑んだ全日本

兵庫県の神港橘高からジュニアの部に出場した松井朱音が、初戦を突破し2回戦へと駒を進めた。

1回戦では山陽学園高の樋口莉子と対戦。「粒は苦手やけど、個人レッスンでめちゃくちゃ対策していた。部活でも粒の子とやったりして、そこが生きたと思う」と、堂々の勝利をあげた。迎えた2回戦では、左腕の牛島みほろ(横浜隼人中)に、巧みなサービスと厳しいコース取りに主導権を握られ、「もう刃が立たなかった」とストレート負けを喫した。

「まず、サービスがうまくて、コース取りも厳しくて、なかなか自分の得意なラリーに持っていけなかった」と試合後に振り返った。そのうえで、「レシーブの技術を高めたり、自分のパターンに持ち込める戦術があれば、もう少し競れたのかなと思います」と、次につながる課題を口にした。

卓球との出合いは5歳。卓球経験者の父やきょうだいの影響で、松井は自然とラケットを握るようになった。幼い頃から全国大会を経験し、強豪校への進学も視野に入れていたが、中学は地元校を選択。しかし進学先には卓球部がなく、他校の練習に参加したり、クラブチームで腕を磨いたりと、環境を工夫しながら競技を続けてきた。

高校は2016年開校の比較的新しい商業高校、神港橘高へ。県外の高校からの誘いもあったというが、「小学校から一緒に卓球をやっている友達がいて、その子に『神港橘で一緒にダブルスを組もう』と言われたんです。それならダブルスも団体も出ようって言いました」と、地元で仲間とともにプレーする道を選んだ。

松井の競技生活は「卓球一色」というわけではない。大会直後には簿記検定を控えており、今大会にも勉強道具を持参。試合の合間には検定試験に向けた勉強に取り組んだという。

文武両道を貫く松井が見据えるのは、高校生活最後となるインターハイだ。「ジュニアで1回戦を勝ち上がれたので、次はインターハイに向けて、1試合でも多く勝てるように頑張りたいです」(松井)。今大会で得た手応えと課題を糧に、松井朱音は最後の夏へと視線を向けている。

●ジュニア女子1回戦
松井朱音(神港橘高) 7、-4、8、10 樋口莉子(山陽学園高)

●ジュニア女子2回戦
牛島みほろ(横浜隼人中) 6、5、7 松井朱音(神港橘高)

 

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