全日本カデットの13歳以下とダブルスは廃止
12月13日、日本卓球協会の理事会が開催され、すでに決定している全日本選手権における一般とジュニアの分離開催について協議が行われた。その結果、2028年1月13日から16日までの期間、全日本選手権ジュニアの部とカデットの部を併設して開催することが承認された。
近年はテレビ放映の関係で大会日程がタイトになり、一般シングルス、ジュニア、さらにダブルス種目を同時に開催することが困難となっていた全日本選手権大会(以下、全日本)。このため昨年度(2025年1月)から、全日本は一般シングルスとジュニア、男女ダブルスと混合ダブルスを分離して開催する方式が採用された。しかし、WTT大会との日程重複もあり、多くのトップ選手がダブルス出場を回避する状況が生まれ、分離開催は参加者から不評を買っていた。
こうした経緯を踏まえ、2026年1月の全日本選手権大会要項には事前告知として、2027年1月の第3週にジュニアを分離し、兵庫県で開催することが明記された。さらに今回の理事会では一歩踏み込み、2028年1月(2027年度)の全日本選手権について、ジュニアとカデットを併設した大会として1月に開催する方針が決定した。
これに伴い、従来の全日本カデットで実施されていた13歳以下、14歳以下、ダブルスの各種目は見直され、13歳以下とダブルスは廃止される。新たに、ジュニア(高校2年以下)とカデット(中学2年以下)の2カテゴリーに再編され、参加者はいずれか一方のカテゴリーにのみ出場可能となる。
日本ではこれまで、若手を対象とした「全日本」の名を冠する大会として、ホープス(小学6年以下)、カブ(小学4年以下)、バンビ(小学2年以下)、さらにカデット(13歳以下、14歳以下、ダブルス)、ジュニア(高校2年以下)と細かく区分されてきた。今回の改革は、ユース以下の個人戦全国大会を一元化し、競技体系を整理することを狙いとしたものといえる。
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