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「五輪シングルス代表は世界ランキングで2名決定」協会の馬場美香・強化本部長が言明

IOC(国際オリンピック委員会)とITTF(国際卓球連盟)は今年4月、卓球競技のオリンピック種目について、男女団体に代わり混合団体と男女ダブルスを新設すると発表した。これを受け、9月の日本卓球協会理事会後の記者会見で、馬場美香・強化本部長は「IOCITTFが試合方式を決めるまでには1年程度かかるのではないか。場合によっては五輪の1年前まで発表されない可能性もある」と述べた。その上で、「発表がなければ、今年中には国内選考会の有無について案内したい」とコメントした。

13日の日本卓球協会の理事会後の会見では、同本部長が「シングルスの2名は世界ランキングで決めることを理事会でも話をさせていただいたので、両監督を通じて選手たちには伝えていくことを決めています。全体の出場枠は変わらないのではと考えており、おそらく男女3名ずつ。その中で、まだダブルスなどの組み方も決まっていないため、まずはシングルス2名を世界ランキングで決めていくつもりです」と語った。

明言はされなかったものの、これにより五輪に向けた国内選考会は行わず、世界ランキングでシングルス代表を決めていく方針となった。これまでの五輪では、団体戦の3番手について「プレースタイルなどを考慮して選ぶ」とされてきたが、結果的には世界ランキングで日本の3番手に位置する選手が選出されていた。しかし、混合ダブルスを含む混合団体の採用や、男女ダブルスという追加種目の導入により、従来の選考方法とは異なる部分も生じている。五輪代表の3番目の具体的な選考方法の発表には、なお時間を要する可能性がある。

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