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成都大会を振り返る日本女子渡辺監督「必ず中国を倒すことを実現しないといけない」

 

全日本女子の渡辺武弘監督

 

渡辺武弘

全日本女子監督

 

10月9日に終わった世界選手権成都大会。
日本の女子は決勝までオールストレート勝ちを収めた。明らかに、中国と日本は他国に差をつけていた。そして、王者中国に立ち向かった日本だが、故障の早田ひなは欠場し、伊藤美誠が奮闘するも、中国の厚い壁に風穴を開けることはできなかった。
その世界戦を全日本女子の渡辺武弘監督に振り返ってもらった。
聞き手=今野昇

●ー世界選手権成都大会を振り返ってもらいますが、今回の日本代表には選考会の結果とは言え、五輪メダリストの石川佳純、平野美宇という選手も入らない布陣で大会に臨みました。
渡辺 早田ひなが急成長していたので、伊藤美誠・早田で1試合で4マッチに出られるし、二人のレベルも高い。それに木原美悠も世界ランキングで上に来ているし、長﨑美柚、佐藤瞳もいるので、日本代表の布陣としては不安はなかったです。世界選手権の経験の少ない木原、長崎、佐藤にも経験を積ませたかった。
事前に、対戦相手ごとに出る選手は決めていたし、早田も当初は軽い筋肉痛ととらえていた。日本は層が厚いという思いが最初からありました。
ただ大会直前までTリーグもあったので、大会前の合宿に選手が集まらなかたことが一番の不安でした。

●ーグループリーグでは最初の2試合を早田が出ませんでした。これも予定通りですか?
渡辺 そうです。筋肉痛がなくても、前半では早田と伊藤は休ませながら、ほかの3人に経験を積ませようと考えていました。グループリーグをすべて3-0で勝っていけたのは満点ですね。世界選手権で勝つことはそう簡単ではない。ただ、すべて3-0で勝っていくことで「日本は別格なんだよ」と他の国に日本の強さのイメージを植え付けたら良いと思っていました。

●グループリーグ第1戦
日本 3ー0 スロバキア
○木原 ー9、8、6、6 バラゾバ
○伊藤 6、8、ー4、10 ラボソバ
○長崎 5、3、5   ククルコバ

●グループリーグ第2戦
日本 3ー0 ポーランド
○伊藤 7、7、4 A.ヴェグジン
○佐藤 9、6、9 K.ヴェグジン
○長崎 5、3、4 クシシェク

●グループリーグ第3戦
日本 3ー0 ハンガリー
○伊藤 ー10、5、5、6     ダリ
○早田 ー5、3、5、4  マダラシュ
○佐藤  6、4、8 ハートブリッヒ

●グループリーグ第4戦
日本 3ー0 ウズベキスタン
○木原 5、3、5 マグジエワ
○早田 7、4、4 ハジエワ
○長崎 2、8、5 エルケバエワ

 

ポーランド、ハンガリー戦で起用された佐藤瞳

 

日本女子のベンチ

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