去る4月22日に表彰式が行われた『2024年度ミズノスポーツメントール賞』。ミズノスポーツメントール賞ゴールド(1名)、ミズノスポーツメントール賞シルバー(3名)、そしてミズノスポーツメントール賞(9名)の受賞者が表彰された。卓球関係では、日本卓球協会・元女子ナショナルチーム監督の渡辺武弘氏、東京都スポーツ協会・公認卓球コーチの福島友子氏の2名がミズノスポーツメントール賞に選出された。
同賞は、(公財)ミズノスポーツ振興財団が、(公財)日本スポーツ協会、(公財)日本オリンピック委員会と共催で制定した賞で、我が国の競技スポーツおよび地域スポーツにおいて選手の強化・育成ならびに地域スポーツの普及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導者の育成を目的に1990年に制定されたもの。
渡辺氏は、2021年10月から2025年3月まで女子ナショナルチーム監督として指揮をとり、競技力向上・意識改革に注力し日本女子チームをまとめあげた。団体戦では2024年パリオリンピック銀メダルをはじめ、2024年アジア選手権では50年ぶりの優勝、2024年世界選手権釜山大会でも決勝で中国を追い詰めるなど、結束力の高いチームを作り上げたことが高く評価された。
福島氏は、地域における卓球の普及・発掘、そしてジュニア世代の競技力向上への大きな貢献と、長年にわたり一般財団法人港区体育協会理事および常任理事として協会活動の屋台骨を支える人物のひとりとして、その顕著な功績が認められた。
今回の受賞について元女子NT監督・渡辺氏は、一緒に戦った選手たちへの感謝の思いを述べた。
「私は卓球の女子チームを指導したつもりはありません。素晴らしい選手たちに巡り会えた、それに尽きると思います。だからこそ、今回のミズノスポーツメントール賞の受賞も、私への賞というよりも選手たちに贈りたい賞です。すべてが選手たちのお陰でいただいたものです。そのような私に光を当てていただいたミズノ様へ感謝いたします。と同時に、私はナショナルチームを離れましたが、もう一度言いたいと思います。
“日本女子の選手たち、ありがとう”。」
2024パリオリンピックより(上段右端が渡辺氏 写真:ITTF)
2024年世界選手権釜山大会より。平野美宇選手を笑顔で迎える渡辺氏(右端)
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