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インタビュー

ボルの独白「今でもぼくは卓球が好きなんだ。卓球をやめようと思ったことは一度もない」

卓球王国最新号(2021年2月号)ではリモートでドイツのティモ・ボルをインタビューした。39歳にして世界のトップクラスに君臨するヨーロッパのレジェンドは静かに、語ってくれた。

ボルの口から出たのは卓球への熱い思いと、プロフェッショナルとは何かを考えさせる言葉だった。以下は、その一部を抜粋したもの。

年齢による衰えを感じさせないボルのフォアハンド

ーー選手としては自分に適したラバーを開発してもらえるのはハッピーなことだね。

ボル ぼくは「09C」のサンプルを打った時に、すぐに「これはすごい」と思った。それまでのラバーと全く違うものだった。プロフェッショナルな選手は少し打てば、このラバーが自分に合うのか、完成されたものかどうかはすぐにわかるんだ。

ーー日本の水谷隼とは、何十回も試合をしたし、良きライバルであり、近い関係の卓球仲間だよね。

ボル 隼はまだまだ若いし、ポテンシャルを持っている。隼はぼくより8歳年下なんだ。彼が国内選手権(全日本)で自分のキャリアを終えると宣言したことを聞いた。スピリットが落ちているかもしれないけど、まだまだできると思っている。彼が怪我や故障と闘っているのは知っているけど、それはトップ選手であればみんながそうなんだ。

ーー5年間、卓球選手をやってきて、プロフェッショナルな卓球選手はどういうものだろう。

ボル 若い時には1日中練習をしていた。でも年齢を重ねながら、ぼくの卓球生活も変わってきた。若い時のような練習量ではないし、家族と過ごす時間も長くなっている。ただ、今でも遠征は多い。コロナの時はそうではないけど、卓球を始めた頃よりは遠征が多くなっていた。

今でもぼくは卓球が好きなんだ。ぼくは卓球をやめようと思ったことは一度もない。ぼくはパーティーガイじゃないんだ(笑)。パーティーに行って飲み過ぎたり、遊び回ったりしない。それがぼくが長いプロ生活を維持できる理由だと思う。ぼくは今の奥さんと若い時から付き合い、他の女性を探し回ったりしていない(笑)。不摂生をせずに、規律ある選手生活を続けたことが長く選手生活を維持できた理由だろうね。

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