【ドイツカップ(ポカール)】
●準決勝
〈ザールブリュッケン 3-1 ブレーメン〉
◯フランチスカ 3−0 ファルク
◯ヨルジッチ 3-1 アギーレ
村松雄斗 0−3 ゲラシメンコ◯
◯ヨルジッチ 3-0 ファルク
〈オクセンハウゼン 3-1 バート・ホンブルク〉
◯カルデラノ 3−0 坪井勇磨
◯ゴーズィ 3-1 K.カールソン
戸上隼輔 0−3 アンドラシュ◯
◯カルデラノ 3-0 K.カールソン
●決勝
〈オクセンハウゼン 3-1 ザールブリュッケン〉
ゴーズィ 3−0 フランチスカ◯
◯カルデラノ 3-1 ヨルジッチ
◯戸上隼輔 3−2 E.イオネスク
◯カルデラノ 3-0 フランチスカ
ドイツのブンデスリーガとは別に行われる男子卓球の「ドイツカップ」、通称「ポカール」。ポカールとはカップ戦の意味だ。この大会は、ブンデスリーガ1部および2部の合計28チームが参加する。まず2部リーグが予選リーグを戦い、その上位4チームが1部リーグの12チームと合流し、16チームによるトーナメント(ベスト8決定戦)が行われる。
1月4日、準決勝の2試合と決勝が実施され、戸上隼輔(井村屋グループ)が所属する「オクセンハウゼン」が、決勝で村松雄斗のいる「ザールブリュッケン」を3-1で破り、6年ぶりの優勝を果たした。
準決勝ではザールブリュッケンの村松が敗戦を喫し、決勝には起用されなかった。一方、戸上は準決勝で敗れたものの、決勝ではイオネスク(ルーマニア)に対して1-2とリードを許し、さらに第4ゲームでは7-10でマッチポイントを迎えた。しかしそこから驚異的な逆転劇を見せ、フルゲームの末に勝利を収め、チームの勝利に大きく貢献した。
オクセンハウゼンのエースで、世界ランキング6位のカルデラノ(ブラジル)は、準決勝と決勝で計4勝を挙げ、完全復活を印象づけた。「このタイトルを獲得できたことは、私たちにとって非常に特別なことです。本当に嬉しいです。オクセンハウゼンに近い場所(隣町のウルム)で、たくさんのファンがいるアリーナでプレーするのは、いつも特別な体験です」とカルデラノは喜びを語った。
敗れたザールブリュッケンのフランチスカ(ドイツ)は、「負けるのはいつでも悔しいけど、オクセンハウゼンにおめでとうと言いたい。彼らは素晴らしいプレーをし、優勝するにふさわしいチームでした」とコメントを残した。
オクセンハウゼンのヘッドコーチ、ボグダン・プグナも、「とてもハッピーだよ。チームのメンタリティが素晴らしく、強い団結力とチームスピリットを見せることができました」と満足げに語った。
勝利直後、インタビューに応じた日本の戸上隼輔は、「とてもタフな試合だったけど、とてもハッピーな気持ちだ。ラストのダブルスがまだあるかもしれないけど、ウーゴ(・カルデラノ)が勝つと信じているよ」と英語で答えた。
この日の観客数は4,500人。日本にも「ジャパンカップ」を創設しようではないか。卓球ファンは真のチーム日本一を決める大会を見たいはずだ。
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