バック面でのプッシュレシーブや、しゃがみ込みサービス、両ハンドのミート打ちなどを駆使し、さまざまな技で相手を翻弄しながら戦った松尾孝太郎(東福岡高)。ジュニア男子1回戦で、亀川梗平(関西高)に惜しくも1-3で敗れたが、その独創的なプレースタイルは、ひときわ目を引いた。
気になるその用具について、松尾本人の声を聞いてみた。
「卓球は小学1年の時、宗像市の『AKAMAクラブ』で始めました。最初は両面裏ソフトだったのですが、小学3年の時に、クラブのコーチの娘さんが持っていたバック表のラケットを使わせてもらったらすごく良い感じだったので、そこからバック面を表ソフトにしました。
ラケットは『丹羽孝希ウッド』(VICTAS)のFL。少し前まで『ビスカリア』(バタフライ)を使っていたのですが、飛びやすいかわりにナックルが出にくかった。『丹羽孝希ウッド』は、フォアもバックもミート打ちをするぼくの打ち方に合っているし、特にバックはナックルになってよく変化するので気に入っています。
フォアのラバーは『ディグニクス09C』(バタフライ)の厚(1.9mm)。いろいろなラバーを使った中で、ぼくにとっては一番ミートがしやすいラバーだったので、微粘着だけど『09C』にしています。
バックの表ソフトは『ラクザPO』(ヤサカ)の厚。ナックルが出るというのが、使っている1番の理由です。バウンド直後で打つと、相手を振り回すこともできるので、そこも好きなポイントです」
松尾のプレーを見たところ、おそらくバックが粒高だろうと思っていたら、意外とノーマルなテンション表だった。使い手の感性によって、同じ用具からでも、その人ならではのボールが飛び出てくるのが、卓球の面白いところだと、改めて思わされた。

しゃがみ込みサービスも駆使し、相手に食らいついていった松尾。「技のデパート」のような選手だ
ツイート