全日本卓球男子シングルス準々決勝、篠塚大登(愛知工業大)と宇田幸矢(協和キリン)の一戦は、最終ゲーム終盤までもつれる激戦となった。
篠塚はチキータを起点とした両ハンド攻撃が安定し、3ゲームを連取。このまま押し切るかと思われたが、宇田はサービスを変え、篠塚のチキータを封じつつ思い切った回り込みフォア攻撃を多用。流れを引き寄せた宇田が3ゲームを連取して追いついた。
最終ゲームでは、篠塚が再び思い切ったチキータからの攻撃を見せてリードする展開に。宇田もバックサイドを厳しく突かれたボールに対し、ラケットを右手に持ち替えて返球して得点するプレーや、篠塚の回り込みバックストレートの攻撃に対してフォアカウンターで応じるなど、追い上げを見せた。しかし最後は篠塚が逃げ切り、準決勝進出を決めた。
篠塚コメント
「3ゲーム目までは横回転サービスに対してチキータできたけど、4ゲーム目から縦回転の低いサービスに変えられた。6ゲーム目で5-9から追いついた時、バックで取ったほうが良いとひらめいて、最終ゲームではチキータを貫き、プレッシャーを与えることができた。(明日の準決勝では)守っていたら絶対にやられるので、攻めていかないといけない」
●男子シングルス準々決勝
篠塚大登(愛知工業大) 5、8、8、-5、-5、-9、9 宇田幸矢(協和キリン)
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