2026年世界卓球選手権ロンドン大会(団体戦)日本代表選手選考会。女子決勝は、高校3年の面手凛(山陽学園高)と高校2年の髙森愛央(四天王寺高)というカードとなり、面手が髙森の挑戦を力で跳ね返し、世界選手権団体戦の日本代表に決定した。
長﨑美柚、木原美悠、赤江夏星といった世界ランキングでも上位の経験豊富なシニア勢が最終日に顔をそろえる中、決勝へ駒を進めたのはジュニアの面手と髙森だった。果たしてこの勝ち上がりを大会前に予想できた人はいただろうか。
面手は準決勝で優勝候補筆頭の長﨑の質の高いドライブを上から弾き返すような厳しいバックドライブで攻めると、「強化している」と優勝後に語ったフォアドライブを両コーナーに突き刺した。
圧巻のプレーで長﨑を破ると決勝では、同じ岡山県出身で幼少からライバルとしてしのぎを削る一歳年下の髙森に対し、受け身になることなく両ハンドで攻め立てた。終わってみれば、予選リーグから決勝までの5試合で落としたゲームは長﨑戦の1ゲームのみという圧倒的な強さで世界選手権の日本代表の座を手にした。

ピッチの早さに加え、両ハンドのドライブの威力が確実に増していた面手。フォアドライブでの得点も多く、長﨑との打撃戦に打ち勝った

男子代表権を獲得した宇田と一緒に
決勝では面手に敗れたが、今大会の髙森の活躍も目を見張るものがあった。予選リーグでは苦手とするカットの山室早矢(桜丘高)を激闘の末に破ると、準々決勝ではバック表ソフトの木原に対して、バックドライブで緩急をつけて、特に山なりの緩いドライブで木原のリズムを崩してミスを誘うなど、速さ以外の持ち味を見せた。準決勝の赤江戦でも同様に緩急をつけながらラリーを展開。赤江の強打にズレが生じてミスする場面もあった。今大会の躍進は髙森にとって大きな自信となっただろう。この経験をきっかけに、さらなる飛躍が期待される。

バックドライブでの緩急と回転量のあるフォアドライブが光った髙森

赤江の強打を真っ向から受け止めて、打ち合いで上回った
〈女子〉●準々決勝
髙森愛央(四天王寺高)12、7、-9、5 木原美悠(トップおとめピンポンズ名古屋)
赤江夏星(日本生命)3、3、3 竹谷美涼(香ヶ丘リベルテ高)
面手凛(山陽学園高)9、6、8 村松心菜(ミキハウスJSC)
長﨑美柚(木下アビエル神奈川)8、5、11 小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)
●準決勝
髙森愛央 -8、7、7、-4、7 赤江夏星
面手凛 -8、9、7、7 長﨑美柚
●決勝
面手凛 7、3、7 髙森愛央

長﨑は無念の準決勝敗退。面手戦ではプレーがやや単調になったか

赤江は髙森とのラリーに苦しみながらも最後まで食らいついたが、ネットインが重なるなど不運もあった
■面手凛の優勝インタビュー
●世界選手権の代表権を獲得しました。今の気持ちを聞かせてください。
面手凛 日本のトップ選手がたくさん出ている選考会で、まさか自分が代表になれるとは思っていなかったので、すごくうれしい気持ちでいっぱいですし、びっくりしています。
●今大会でどういうところが良かったと思いますか?
面手 一戦一戦、挑戦者の気持ちで最後まで戦うということを目標にがんばっていたので、それがしっかりできたのが良かったかなと思います。
●どのようなところが成長していると感じていますか?
面手 技術的なことになるんですけど、バックハンドはもともと得意だったので、フォアハンドをすごく強化していて、長所を伸ばしながらも(フォアハンドが)成長しているかなと思います。
●準決勝では世界の舞台をたくさん経験している長﨑選手に勝ちました。
面手 すごく強い選手なので、自分の実力を出すだけかなと思っていました。
●決勝は同じ岡山県出身の髙森選手で、昨夏のインターハイの準決勝でも対戦している選手でした。
面手 ずっと幼い頃からやってきた選手で、(今大会で)髙森選手も強い選手を倒して決勝に来たので、自分は向かって行く気持ちで頑張りました。終始、攻め切れたことが勝因だと思います。
●ロンドン大会は世界選手権の100周年の大会になります。そのことはご存知でしたか?
面手 いえ、知りませんでした。ロンドンにはまだいったことがなくて、初めてになります。
●初の世界選手権はどんな大会にしたいですか?
面手 まだまだ足りないことがたくさんあるので、トップ選手の壁を乗り越えられるように、ひとつずつステップアップしていきたいなと思っています。
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