北海道・苫小牧市総合体育館で開催された全国中学校卓球大会(全中)。大会最終日、団体戦準決勝・決勝のあとに、午後から個人戦準々決勝~決勝が行われ、面手凛(めんで・りん/山陽学園)が決勝で青木(四天王寺)を下して初優勝を果たした。
面手は準々決勝では、団体戦優勝の立役者・高森(四天王寺)と対戦。2ゲームを先行される苦しい展開となったが、粘り強いラリーで逆転。
続いて、第2シードで地元北海道での優勝を狙う吉本(貝塚二)を破って勝ち上がってきた日下部(城南)と、準決勝で対戦。バック表の前後のゆさぶりや思い切りの良い速攻を見せる日下部に対し、苦しみながらも、ミスの少ない両ハンドドライブできっちりと勝利。
決勝では、竹谷(貝塚二)、小塩(星槎)に競り勝った青木と激突。2ゲームを先行するが、青木がサービスからの強烈な回り込み3球目ドライブを連発し、最終ゲームへ。粘り強く戦った面手が7-4のリードから2本連取されたが、そこから3球目攻撃で得点。また8-6からは青木のフォアクロスへのドライブを飛びついて返球してからのラリーで得点。終盤に勝負強さを発揮した面手が、一気に勝負を決めた。3球目攻撃や、チキータからの展開、ラリー戦になっても前陣・中陣を選ばずにプレーできる対応力などが光り、以前よりもプレーに安定感が増した面手が、堂々の全中女王となった。
「準々決勝から厳しい試合が続いて、メンタル面で苦しかったけど、勝ち切ることができて、すごく嬉しく思います。決勝は2-0になった時に少し心に余裕ができたけど、相手も強いので、向かっていく気持ちで最後までやろうと思って臨みました。同年代の選手が強くて、自分も向かっていかないとダメなので、気持ちの面で強化してきました。技術面では、今までミスが多かったところを、どんなときでも粘り強くやることを強化してきました。今後も挑戦者の気持ちで頑張って、トップを目指していきたいです」(面手)
〈女子個人戦準々決勝〉
竹谷(貝塚二)3-2 萩原(四天王寺)
青木(四天王寺)3-2 小塩(星槎)
面手(山陽学園)3-2 高森(四天王寺)
日下部(城南)3-1 吉本(貝塚二)
〈女子個人戦準決勝〉
青木咲智 6、8、11 竹谷美涼
面手凛 13、7、4 日下部詩季
〈女子個人戦決勝〉
面手凛 6、2、-8、-6、8 青木咲智
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