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世界卓球2026

日本男女が帰国。「悔しさ」と「誇り」が交錯する中で「おつかれさま」

昨日(5月12日)の夕方、世界卓球ロンドン大会を終えた日本代表選手団が帰国し、品川プリンスホテルで記者会見が行われた。

男女ともに銀メダルを獲得。特に男子は2大会ぶりのメダル奪還となったが、選手たちの表情に晴れやかさは少なかった。「男女ともに金メダルを狙える」という下馬評の中、決勝で中国に敗れたことで、決勝進出の誇り以上に「悔しさ」がにじみ出る会見となった。

特に女子は、2年前の釜山大会と同様、王者・中国をあと一歩まで追い詰めた。トップの張本美和が王曼昱(ワン・マンユ)を相手に素晴らしい内容で勝利し、3番の橋本帆乃香も得意のカットプレーで蒯曼(クアイ・マン)を撃破。2-1とリードを奪い優勝に王手をかけたが、そこからの中国の底力は凄まじかった。

エースの早田ひなはこう語った。
「私自身、2018年から団体戦に出場して今回が4回目ですが、これまでの銀メダルの中でも今回は心の底から悔しい。決勝で2点を落とした責任も感じています。あの舞台で勝たなければ、この悔しさは晴らせません」

今大会、通算10勝1敗という見事な成績を収めた張本美和も「金メダルを目指してきたので、悔しい思いの方が強い。2日経った今も決勝の試合を鮮明に覚えている。これを糧に頑張りたい」と唇を噛んだ。さらに「心の持ち方が大事。苦しい場面でも我慢強く、強気でプレーすることが、1試合目はできていたが2試合目(5番)では劣っていた。メンタルを安定させ、戦術・技術に集中できるよう心の強化をしていきたい」と言葉を結んだ。

また、決勝の3番で華麗なカットと攻撃を織り交ぜ蒯曼を破った橋本は、確かな手応えを口にした。「銀メダルは嬉しいですが、中国に勝てなかった悔しさもある。ただ、中国との差は縮まっていると感じた。勝つためには先手を取り、先にプレッシャーをかけていくことが大切」

2年前の釜山大会での日本チームには、中国を追い詰めたことによる、ある種の達成感も見て取れた。しかし、今回のチームを支配しているのは、それを上回る「悔しさ」だ。それは、彼女たちが本気で「世界一」を狙っていたことの、何よりの証といえるだろう。

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