世界卓球(団体戦)2026ロンドン大会、5月7日。日本男子がドイツを破ってベスト4へ一番乗りを決めたのに続き、次にメダルを確定させたのはチャイニーズタイペイだった。予選リーグで中国を破り、第1シードにポジションしていた優勝候補・スウェーデンを撃破。波乱の展開となった。(写真:WTT/ITTF)
●男子準々決勝 第2試合
〈チャイニーズタイペイ 3-2 スウェーデン〉
◯林昀儒 11-8,11-9,13-11 モーレゴード
◯郭冠宏 4-11,11-8,8-11,11-9,11-7 シェルベリ
馮翊新 11-7,5-11,4-11,5-11 ラーネフール◯
郭冠宏 6-11,8-11,10-12 モーレゴード◯
◯林昀儒 11-8,11-9,11-5 シェルベリ
チャイニーズタイペイは予選リーグでエースの林昀儒を1試合にしか起用せずに温存し、決勝トーナメントにかける作戦に出ていたが、それが見事に功を奏した。この準々決勝でも、あえて2・4番のエースポジションに若手の郭冠宏を起き、トップでいきなり林昀儒対モーレゴードのエース対決から始まる形を作る「奇襲」に出た。
スウェーデンもこれに虚を突かれたか、モーレゴードはトップでストレート負け。続く2番のシェルベリも、力量的には上回るはずの郭冠宏に手を焼き、ゲームオールで敗北。あっという間の2失点で土俵際まで追い詰められた。
しかし、3番では今大会の「裏エース」とも言えるほどの活躍を見せているラーネフールが馮翊新に快勝。4番でもエースのモーレゴードが気迫のプレーで郭冠宏を一蹴し、ラスト勝負に持ち込んだ。
だが、やはり「サイレント・アサシン」(静かなる刺客)の異名をとる林昀儒は強かった。華麗なプレーでシェルベリを完封し、チャイニーズタイペイがしてやったりの勝利で2大会連続の準決勝進出。一方のスウェーデンは、ここまでの勢いから2000年クアラルンプール大会以来の優勝が期待されたが、早すぎる終戦となった。
この結果、9日の準決勝では日本とチャイニーズタイペイが対戦することになった。史上最強の呼び声高い日本男子と、サイレント・アサシン率いるダークホース・タイペイとのマッチアップは、激闘必至だ。

トップでモーレゴードとのエース対決を制したタイペイのエース・林昀儒。これで流れをつかんだ

プライベートでも仲の良いモーレゴード(左)と林昀儒は、互いの健闘を称え合った

2番でシェルベリに競り勝った17歳の郭冠宏(チャイニーズタイペイ)。ここまで3番起用が多かったが、この準決勝ではエースポジションに置かれ、見事に期待に応えた

スウェーデンは3番のラーネフールが勝利。世界ランキングは70位と低いラーネフールだが、今大会は予選で中国の林詩棟を破るなど活躍が目立った

4番で意地の勝利をあげたスウェーデンのエース・モーレゴードだったが、チームは敗戦。失意を隠せなかった
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