2026年アジア選手権日本代表選考会。女子決勝に続いて行われた男子決勝は、田中佑汰(ファースト)が宇田幸矢(協和キリン)を破って優勝。優勝後にベンチで涙を見せた田中は「勝って泣いたのはこれが初めてです」と声を震わせた。
田中は前日の予選リーグで谷垣佑真を破って1位通過すると、準々決勝で野田颯太、準決勝で木造勇人を破り、決勝で宇田に勝った。今大会の田中のプレーからは「覚悟」が感じられた。「昨年は思うような成績を出すことができず、悔しい思いをしていた」という田中が、再起をかけて挑んだ今大会。気持ちを全面に押し出して振り切った両ハンドドライブは、電光石火のごとく相手コートに突き刺さって行った。

田中は得意のバックドライブにより磨きがかかっていた

優勝直後にフロアに倒れ込んだ田中。しばらく動けなかった
「(試合で)勝って泣いたのは初めてです。新鮮な気持ちですし、やっぱりうれしいですね。
これまでの選考会で結果が出せず、昨年の成績も良くなかった。(この優勝で)苦しい時期を乗り越えられたのではないかと思います。団体戦で世界卓球に出たことはありますが、シングルスで世界卓球に出場したかった。個人戦は特別だと思っているので、そこを目標にしていました。
アジア選手権も世界卓球も、男子はメダルという高い壁があると思うので、そこを目指して両大会とも頑張りたいです」と田中は試合後のインタビューで話した。
〈男子シングルス〉
◆準々決勝
川上流星(木下アカデミー) -11、8、7、-8、8 篠塚大登(東都観光バス)
宇田幸矢(協和キリン) -8、6、0、8 吉山和希(日本大)
木造勇人(関西卓球アカデミー) -9、8、9、6 吉村真晴(SCOグループ)
田中佑汰(ファースト) 8、-9、10、5 野田颯太(日鉄物流ブレイザーズ)
◆準決勝
宇田幸矢 -4、10、-5、5、8 川上流星
田中佑汰 9、6、-7、7 木造勇⼈
◆決勝
田中佑汰 8、6、-9、4 宇田幸矢

崩れなくなった宇田。決勝では敗れたが強さが光った
世界卓球ロンドン大会(団体戦)の国内選考会で優勝している宇田は、苦しみながらも決勝に進出。以前ならば流れが相手に傾くと、崩れて負けていたような試合も、ここ最近の宇田は焦らずに戦術を切り替えるなどして負けなくなった。決勝では田中の両ハンドの前に押されてしまったが、準決勝の川上戦で見せた粘りや意地など、存在感を見せつけた。
その川上は準々決勝で篠塚を破り、宇田戦でもラリーで圧倒するシーンが多かったが、勝負所での宇田の圧力に耐えることができずに惜敗。前回のロンドン大会の選考会決勝でも宇田に敗れ、今大会と合わせて宇田に連敗となった。

超攻撃卓球で勝ち上がった川上

木造は好調の吉村を止めた

優勝候補のひとり、篠塚はベスト8

関東学生リーグ戦直後に参戦した吉山和希

日本リーガーとして意地を見せた野田

優勝を狙っていた吉村は木造の速さに押された
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