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世界卓球2026

中国男子、スウェーデンに敗れて予選リーグ2敗。3位で決勝トーナメントへ進む可能性が濃厚という衝撃の展開

 5月2日の予選リーグ第2戦で韓国に敗れ、2000年(クアラルンプール大会決勝の対スウェーデン)以来26年ぶりに世界卓球団体戦で黒星を喫した中国男子。3日の予選リーグ最終戦・中国対スウェーデンは、さらに衝撃の展開となった。

 ここまで予選リーグ2戦2勝、前日に中国を破った韓国に3-0で勝っていたスウェーデンは、中国に敗れたとしても1点を取れば1位通過となる。それを計算してか、エースのモーレゴードを3番で起用。チーム戦での勝利よりも確実に1点を取りに行くことを優先したオーダーを組んだが、試合は予想外の展開となる。

 トップでは、中国の絶対エース・王楚欽がスウェーデンの先鋒・シェルベリを一蹴。ところが2番の林詩棟がピリッとしない。今大会初起用となったスウェーデンの世界ランキング70位・ラーネフールに対して、いきなり0-2とリードを許し、なんとかゲームオールに持ち込んだものの、最後は9点で落として敗戦。この時点でスウェーデンのリーグ首位通過が決まった。

 3番は、この1点を取るためにここに配置されたモーレゴードが、梁靖崑とのシーソーゲームを制してマッチカウント2-1と、スウェーデンが勝利に王手をかける。

 4番は王楚欽が再び実力を見せつけてラーネフールを退け、勝負の行方はラストの林詩棟対シェルベリの一戦に託された。林詩棟はゲームカウント0-1のビハインドから意地を見せて1ゲームを取り返したものの、それ以上の反撃をシェルベリが許さず、1-3で敗北。

 この結果、スウェーデンが中国に3-2で勝利して堂々の3戦全勝でグループ1を首位通過。韓国がこのあとの試合でイングランドに敗れない限り、1勝2敗の中国は3位という、信じられない順位となる。

 王者・中国の連覇継続は風前の灯か。それとも、ここから奇跡の大逆襲があるのか。決勝トーナメントは、全世界の卓球ファンが固唾を飲んで見守ることになりそうだ。

●男子ステージ1A グループ1 最終戦
〈スウェーデン 3-2 中国〉
 シェルベリ 8-11,5-11,6-11 王楚欽◯
◯ラーネフール 11-9,11-6,3-11,6-11,11-9 林詩棟
◯モーレゴード 11-7,9-11,3-11,12-10 梁靖崑
 ラーネフール 10-12,6-11,4-11 王楚欽◯
◯シェルベリ 12-10,10-12,11-8,11-8 林詩棟

ラーネフール(奥)が2番で林詩棟を破る。ここから中国の歯車が狂っていった

モーレゴード(右)は3番で梁靖崑を仕留める

トップと4番で圧勝した中国のエース・王楚欽だったが、空砲に終わった

王皓監督(左)の必死の叱咤も林詩棟には届かず……

冷静かつ強気なプレーでラストを締めたシェルベリ

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