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世界卓球2026

前回ベスト8から一気に頂点へ。「歴代最強」の日本男子がロンドンに乗り込む!

世界ランキング3位の張本智和(トヨタ自動車)を筆頭に、8位の松島輝空(個人)、18位の戸上隼輔(井村屋グループ)、27位の宇田幸矢(協和キリン)、30位の篠塚大登(東都観光バス)という布陣でロンドン大会に臨む日本男子チーム。5人全員がランキング30位以内に入り、18歳の松島がトップ10ランカーへと成長。世界卓球の団体戦は初めての采配となる岸川聖也監督が「歴代最強の5人が集まったと思っている」と自信をのぞかせるのも納得の布陣だ。

4月14日に行われた記者会見で抱負を述べる岸川聖也監督

前回の釜山大会で世界団体デビューした松島。今大会で大きく成長した姿を見せたい

5月2日のステージ1Aで大会初戦を迎える日本男子。ドイツ、チャイニーズタイペイ、フランスと対戦するタイムテーブルは下記のとおり。

〈ステージ1A・日本男子チームのタイムテーブル〉
●5月2日
12:30〜(日本時間20:30〜)
vs.ドイツ
17:00〜(日本時間3日1:00〜)
vs.チャイニーズタイペイ
●5月3日
17:00〜(日本時間4日1:00〜)
vs.フランス

前回の釜山大会で、グループリーグ初戦の相手がナイジェリア(棄権)、第2戦がチェコだったことを考えても、初戦がドイツというのは相当にハードな初戦だ。しかもドイツ戦が終わってすぐにチャイニーズタイペイとの第2戦が控えている。

岸川監督はステージ1Aでの戦いについて、「やはり良いシードを取るために1位通過はしたい。初戦からスタートダッシュをかけるためにはベストメンバーで戦わなければいけないし、選手を休ませる試合がない。起用法は難しくなりますね」と語る。初戦のドイツはチウ・ダン、フランチスカ、ドゥダ、オフチャロフと経験豊富な実力者を揃える。張本・松島の2枚看板なら互角以上に戦えるが、長丁場の戦いでふたりへの負担を軽くするためにも、ドイツ戦での3番手のプレーに注目したい。果たして岸川監督は誰を起用するのか。

ドイツ男子のエースは世界ランキング10位のチウ・ダン(写真:レミー・グロス)

第2戦で対戦するチャイニーズタイペイは、エースの林昀儒(リン・ユンジュ)が充実のプレーを見せるが、荘智淵が代表を引退し、前回大会で活躍した高承睿(ガオ・チェンジュイ)が故障で離脱中。2番手の馮翊新(フォン・イシン)以下、選手層が薄い。仮に林昀儒に2点取られても、十分に勝機はあるが、ここはきっちり3−0で勝利しておきたい。

第3戦のフランスはアレクシスとフェリックスのルブラン兄弟にベテランのゴーズィ、急成長中のコトンとポレという充実のメンバー構成。今大会の有力な優勝候補だ。日本男子にとっては2024年パリ五輪の銅メダル決定戦で対戦し、僅差で敗れてメダルを逃した因縁の相手でもある。

両チームの戦力はほぼ互角。日本としては昨年末のWTTファイナルズ香港と今年1月のWTTチャンピオンズ ドーハで、相手エースのF.ルブランを破った張本智和が三たびF.ルブランに勝利すれば、チームの勝利を大きく引き寄せられるだろう。張本は「ぼくが勝ちやすい相手もいれば、松島選手が勝ちやすい相手もいる。岸川さんには周りの人に気を遣わずにオーダーを組んでほしい」と語っている。

世界ランキング4位のF.ルブランは手強いが、パリの雪辱をロンドンで果たしたい(写真:レミー・グロス)

4月14日の公開練習でコメントする張本智和。エース・張本にかかる負担を少しでも軽くしていきたい

今大会はステージ1Aで3試合、決勝トーナメントで決勝まで進出すれば5試合、最大で8試合を戦うことになる。2月のWTTチャンピオンズ重慶で左ひざを傷めた戸上、左肩にやや痛みが出ている松島など、体に不安を抱える選手もいる中、序盤からハイレベルな相手との戦いは故障のリスクを高める。決勝トーナメント序盤での選手の負担を減らす「用兵術」など、選手としても国際大会を数多く経験した岸川監督の手腕に期待したい。

世界ランキングでは3番手の戸上隼輔。戸上の爆発力が、チームの浮沈のカギを握る

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