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世界卓球2026

難敵ドイツを破り、日本男子が2大会ぶりのメダル確定させる。準決勝はスウェーデンとチャイニーズタイペイの勝者と激突

卓球発祥の地、イギリスで開催されている世界選手権ロンドン大会団体戦。大会も終盤に差し掛かり、メダルを決める準々決勝が行われた。

現地時間の5月7日、12時30分から行われた男子団体ステージ2の準々決勝、日本対ドイツ。どちらも2年前の釜山大会では準々決勝で敗れてメダルを逃しているため、是が非でもこの試合に勝ち、まずはメダルを確定させたい重要な試合。

両チームはステージAの初戦で対戦し、ドイツが3‐2で日本に勝利しているが、準々決勝では張本智和と松島輝空が前回負けているチウ・ダンから2勝をあげるなど、日本がドイツを3‐1で破り、銅メダル以上を確定させた。

【ステージ2・準々決勝】

〈日本 3‐1 ドイツ〉

◯張本智和 4、4、6 ドゥダ

◯松島輝空 ‐5、2、10、5 チウ・ダン

 戸上隼輔  ‐6、‐9、8、‐7 フランチスカ◯

◯張本智和 10、13、9 チウ・ダン

 

注目のオーダーは、どちらも初戦と同じメンバーを起用。違う点は、初戦は日本がエースが2・4番に登場するXYZだったが、この試合ではエースが1・4番に登場するABCになり、エースの張本智和が1番に登場した。

その張本は初戦でフルゲームと苦戦したドゥダに対して、この試合ではラブオールの1球目からゾーンに入っているかのようなアグレッシブかつミスのないプレーを見せると、一方的な内容でドゥダを一蹴し、大きく流れを引き寄せた。

素晴らしい両ハンド攻撃で、試合の流れを一気に引き寄せた張本

ドゥダは張本の打点の高い両ハンドになす術なし

2番の松島輝空は、初戦でストレート負けしているチウ・ダンに対して、1ゲーム目こそフォア前とバック前のサービスにレシーブで手こずり、裏面ドライブにもタイミングが合わずに落としたが、2ゲーム目から立て直すと勝負となった3ゲーム目をジュースで奪い、4ゲーム目は5‐5から6連続得点でチウ・ダンにリベンジを果たした。

松島はチウ・ダンのフォア前とバック前のサービスに対して、序盤は得意のチキータレシーブを多用していたが、チキータを狙われてペースがつかめないと判断すると、4ゲーム目はチキータではなくフォアでのストップレシーブに切り替えると展開が良くなった。戦術転換が光った勝利と言えるだろう。

松島、前回敗れたチウ・ダンに競り勝ち、吠えた!

このまま一気に決めたい日本だが、3番に登場した戸上隼輔は初戦でフルゲームの末に勝利しているフランチスカに対して、スタートからロングサービスを多用するなどサービスを散らす作戦で臨んだ。しかし、相手の裏をかくために使ったロングサービスがほとんど得点に繋がらない苦しい展開に。

0‐2と後がなくなった3ゲーム目からはサービスを短くしてドライブをかけていく戦術にしてゲームを奪うも、4ゲームはスコアを4‐9と離される。7‐9まで追い上げたが、終始試合を支配していたフランチスカに動揺はなく、そのまま押し切られてしまった。

3番戸上はフランチスカに敗れる。「決めなければ」の思いが気負いになった

4番のエース対決は張本とチウ・ダン。初戦で0‐3で敗れているチウ・ダンに対して、張本は精度の高いストップでチウ・ダンの強打を防ぎながら、チウ・ダンのバックへのスピードツッツキを持ち上げずに一撃のバックドライブで攻撃。初戦ではこのツッツキをバックドライブで持ち上げて、それを裏面ドライブでストレートにカウンターされてしまったが、この試合では持ち上げるドライブはほとんど見せず、強打でチウ・ダンから得点を奪い続けた。

張本は1、2ゲーム目とも9‐10と相手にゲームポイントを握られていたが逆転すると、3ゲーム目は焦りが見えてミスの多くなったチウ・ダンをスタートで5‐2と離したが、中盤から追いつかれて8‐8に。それでも張本の台上技術の精度は落ちず、チウ・ダンの猛攻を許さずに11‐9で勝利。

エースの張本がドゥダ、チウ・ダンに1ゲームも与えない完璧なプレーを見せ、松島が本来のプレーを取り戻して、日本が2大会ぶりのメダルを確定させた。

豪快に決めた、勝利のハリバウアー!

2敗を喫したチウ・ダン。連戦の疲労もあったか

決勝進出をかけた準決勝の相手は、現地時間の5月7日、19時30分から行われるスウェーデン対チャイニーズタイペイの勝者になる。1969年のミュンヘン大会以来の男子団体金メダルを目指す今大会。おそらく準決勝のメンバーも張本、松島、戸上の3人になるだろう。どちらが上がってきても厳しい戦いになることは必至。3番に登場するであろう戸上の戦いがキーになってくる。

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