全中国運動会、男子に続いて女子の主な出場選手(成年組)は下記のとおり。
◎女子の主な出場選手
※T=団体/S=シングルス/X=混合ダブルスに出場
●黒龍江省
王曼昱(T・S)范妹涵(T・S・X)車暁㬢(T)張瑞(T)張繽月(T)
●遼寧省
王芸迪(T・S・X)陳幸同(T・S・X)劉斐(T・S)何艾格(T)閻禹橦(T)
●北京市
李雅可(T・S)張翔宇(T・S)覃予萱(T)孫晨(T・X)李函叙(T)
●天津市
劉煒珊(T・S・X)斉菲(T・S)賈紫津(T)孫琬昱(T)周倩婷(T)
●河北省
孫穎莎(T・S)何卓佳(T・S・X)王添芸(T・S)臧小桐(T・S・X)朱梓予(T)
●山東省
陳夢(T・S)范思琦(T・S・X)孫芸禎(T・S・X)王暁彤(T・S)徐奕(T)
●山西省
韓菲児(T)梁家怡(T)呂文軒(T)張優佳(T)趙承林(T)
●河南省
袁雪嬌(T・S)王妹(T・X)金夢妍(T)馬菀含(T)林雨涵(T)
●上海市
陳熠(T・S・X)孫銘陽(T・S・X)楊屹韻(T・S)馬小惠(T・S・X)易愛川(T)
●江蘇省
蒯曼(T・S・X)銭天一(T・S・X)石洵瑶(T・S・X)馬若菡(T)王迎(T)
●湖南省
胡麗梅(T・S)劉高陽(T)朱思冰(T・S)田朝霞(T)趙閣(T)
●広東省
劉詩雯(T・X)縦歌曼(T・S)楊詩璐(T・S)陳梓穎(T)梁美娟(T)
●香港
杜凱琹(T・S・X)朱成竹(T・S)呉詠琳(T・X)林依諾(T)黄凱彤(T)
◎女子団体・出場18チーム
黒龍江省、遼寧省、北京市、天津市、河北省、山東省、山西省、河南省、上海市、江蘇省、湖北省、湖南省、広東省、福建省、四川省、西蔵自治区、香港、マカオ
女子団体は、前回は王芸迪と陳幸同が主力の遼寧省が、決勝で陳夢を擁する山東省を3ー1で破って悲願の初優勝を飾った。今大会もツインエースは健在だが、今大会の1番ダブルス・2〜5番シングルスの試合方式では、5シングルスの前回大会に比べるとやや戦力が落ちるか。
遼寧省が誇るツインエースのひとり、陳幸同
王曼昱と孫穎莎という絶対的エースを擁する黒龍江省と河北省も、ふたりがどのチームに対してもシングルス2点取りが狙える一方で、2番手以下やダブルスのペアリングを考えると不安定な部分が多い。蒯曼・銭天一の左腕コンビに石洵瑶と戦力が揃い、ダブルスも強い江蘇省が選手層の厚さは随一。五輪2連覇の陳夢の調整がうまくいけば、2番手に四川省から「転会(移籍)」してきた范思琦のいる山東省もチャンスはある。
陳夢は久々の実戦に向け、調整を進めている(写真提供:ITTF/レミー・グロス)
女子シングルスは、前回は王曼昱と孫穎莎の頂上対決が実現し、4ー0のストレートで王曼昱が勝利。王曼昱はその2カ月後、世界卓球ヒューストン大会で初の世界女王へと上り詰めた。
一方で、その後の実績では孫穎莎が上回り、今年5月の世界卓球ドーハ大会でも女子シングルス決勝で孫穎莎が王曼昱を4ー3で破って2連覇を達成している。今大会でも女子シングルス決勝で再びふたりが相まみえるのか。孫穎莎にとっては、『全満貫(五輪・世界卓球・ワールドカップと全中国運動会で優勝すること)』を達成するためには決して負けられない今大会。ファンの大声援をバックに優勝へと突き進む。
2連覇に挑む王曼昱、今大会でも孫穎莎と相まみえるか
孫穎莎、「全満貫」達成のためには今大会でタイトルを獲りたい
熱狂的な「飯圏(ファングループ)」が孫穎莎の背中を押す
孫穎莎と王曼昱を破る可能性があるとしたら、王芸迪、陳幸同、蒯曼という世界代表組。そして五輪決勝の舞台で孫穎莎を二度も破っている陳夢。陳夢も今大会が現役生活のラストステージ、最後まで若手の前に立ちはだかるのか。団体と混合ダブルスに出場する、2019年世界女王の劉詩雯も全中国運動会への出場は今回が最後になりそうだ。
24年全中国選手権で、林高遠とのペアで混合ダブルスを制した劉詩雯(右)。今大会も混合ダブルスと団体に出場(写真提供:ピンパン世界)
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