ドイツ・ブンデスリーガ男子1部のザールブリュッケンは、パリ五輪男子シングルス金メダリストの樊振東(中国)と来シーズンからの契約を結んだと発表。国際大会から姿を消した超・ビッグネームが来シーズンからはヨーロッパでプレーすることとなった。
樊振東は2021・2023年世界選手権男子シングルスで2連覇を達成し、昨年のパリ五輪では男子シングルスで優勝。プレーヤーとして全盛期を迎えていたが、パリ五輪以降は国際大会に出場せず、昨年末にはWTTの大会出場規定に対する不満により、世界ランキングからの離脱を申請。世界選手権王者(当時)・五輪金メダリストが国際大会を欠場し、世界ランキングからも名前が消えるという状況が続いていた。
ザールブリュッケンのHP上で樊振東は「ザールブリュッケンとブンデスリーガでの新たな挑戦は本当に楽しみです。このクラブの一員となり、新しい環境に慣れ、チームと一緒に多くの成功を重ねていきたい」とコメントを発表。契約を結んだザールブリュッケンはブンデスリーガの強豪クラブで、今シーズンはプレーオフ準決勝で敗れたが、2019-2020シーズンにブンデスリーガで初優勝を果たすなど、6シーズン連続でプレーオフ決勝に勝ち進んだ。欧州No. 1クラブを決めるヨーロッパチャンピオンズリーグでも2連覇中で、昨日行われた準決勝でも勝利して3シーズン連続の決勝進出を決めている。
現在はフランチスカ(ドイツ)、ヨルジッチ(スロベニア)、E.イオネスク(ルーマニア)、村松雄斗らが所属。フランチスカ、ヨルジッチに樊振東が並ぶオーダーは相手チームに絶望すら感じさせるだろう。
卓球界のレジェンドであるボル(ドイツ)が今シーズン限りで現役を引退する中、樊振東の加入は非常に大きなニュース。来シーズンは例年以上に注目を集めそうだ。
ザールブリュッケンとの電撃契約を発表した樊振東。次のステージに欧州を選んだ
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